一時間遅れで大将が到着。

 

駅で待ち合わせて、内見先の都内某所へ歩いていきました。

 

大将が内見したいってのが、シェアハウスでね。

 

僕もある意味シェアハウスのオーナーをやらせてもらっているので、そのオーナー目線からチェックしてきました。

 

あとは、大将は日本に身内がいないので、保証人になるというミッションでもあるんだけど。

 

で、到着。

 

外見は普通のマンションぽいけど、地上2階、地下1階の3階建ての物件の中には、蜂の巣のように合計30部屋弱がひしめいていていました・・・。

 

現在空きがあるのが全て地下の部屋とのことなので、階段を降りていったらもはや湿気が半端ない。

 

廊下には除湿機がフル回転してるんだけど、全然意味をなしていません。

 

空いてる部屋は全て3-4畳くらいの小さい部屋なんだけど、水道・ガス・電気など全部ひっくるめて安い部屋で7万円。

 

たけぇ・・・。

 

ってか、これがTOKYOのマーケット・プライスなのか?

 

因みに、うちはネットから何からぜーーーんぶひっくるめて3万円なんだけど、ちょっと安すぎるかな・・・

 

今度値上げしようかな?(笑)

 

それに外国籍の人は、保証会社を通さないといけないらしく、いろいろ計算してもらい初期費用で12万円強。

 

まぁ、それでも普通の家借りるのに比べたら、初期費用が12万円って激しく安いんだけどね・・・。

 

ただ、大将的には初期費用が高すぎる、と。

 

あと、外国籍だと保証会社を通さないといけないのが腑に落ちないらしい。

 

一通り部屋を見せてもらい、リビングに戻ってきて僕と大将と不動産屋さんで話していたら、大将が爆弾発言投下。

 

大将は今日、日本に帰国したんだけど今住んでる家の契約が9/30までなので、それまでに引っ越ししないといけない & 既に9/29には引っ越し業者を予約している、と。

 

僕も不動産屋さんもア然・・・(笑)

 

9/29に引っ越しが決まってる人が、9/25にまだ家を探してるって我々日本人からすると、かなり斬新なんですけど・・・

 

なんなら引っ越しまで、もう100時間切ってるんですが・・・

 

とりあえず、大将は不動産屋さんにお断りをして、内見終了。

 

物件を出たあと、『もう一軒、見に行っていいですか?』。

 

えーーー?もう、夜、8時なんだけど?

 

『大丈夫です!その物件のオーナーさん、さっき連絡して今、待ってくれてますから!』

 

どんだけなんだよ・・・。

 

とりあえずタクシーで次の都内某所の物件まで移動。

 

平屋建ての一軒家だったんだけど、オーナーさんがイケメンでまたゆるそ〜な人(笑)

 

大工のお仕事されてるみたいで、家を自分で手を加えながら、シェアハウスとして人に貸してるんだと。

 

で、物件なんだけど、さっきのマンション型を蜂の巣に改造したのより全然よくて、しかも広いし、家賃も5万円、安い!!!

 

和室で押入れも大きいんで収納ばっちり、フロアーは僕の好きな畳なんでい草のいい匂いで溢れてます。

 

多分、以前は床の間だった部屋っぽい。

 

しかも、オーナーさん、僕と同じ歳でいろいろ話してたらさ、この物件、オーナーさんが買った物件を改造してるもんだと思ったら、

 

『いや、ここ、賃貸ですよ(笑)。不動産屋に聞いたら、軽く手を加えるのはOKって言われたんで。この家のオーナーさんには会ったことないですけど、なんか好きに使っていいみたいなんで・・・』

 

えっ?

 

えーーーーーっ?

 

オーナーさんと思いきや、もはやオーナーでもないという(笑)

 

因みに、この物件のすぐ裏にも一軒家があって、そことこの家の本当のオーナーは同一人物らしく、この自称オーナーさんは、そっちの裏の物件も借りてて、そっちも自称軽く手を加えて(笑)、シェアハウスにしているらしいんで、そっちも見せてもらったら・・・かなりパンチが効いてました。

 

最初に内見したマンション型蜂の巣シェアハウスは、言うてもオシャレ系で玄関も綺麗に整頓されてるんだけど、2件目のこのシェアハウスは玄関にスケボーデッキが転がってるわ、よく分からない手作り系のオブジェが飾ってあるは・・・。

 

『因みに、どんな人がここには住んでらっしゃるんですか?』と聞くと、

 

『編集者とかライターとかアーティストさん、、、あ、あと最近コンテンポラリー・ダンサーの方が入居しました。』

 

・・・ですよねぇ(笑)、わかります、ただもんじゃない雰囲気がこの家から溢れ出てます。

 

大将もこの和室が気に入って、秒速で『ここにします!』って。

 

はやっ!!!

 

で、大将が『この部屋、カーテンついてないからカーテンつけてもらえます?』

 

って。

 

おいおいおい、カーテンは入居者が自分で買うもんだろう?と注意しようとしたら、

 

『なんかIKEAの変な柄のカーテンが余ってるから、それで良かったら付けとくっすよ。』

 

この二人の会話にはついていけません(笑)

 

しかも、あとでその『変な柄』のIKEAのカーテンを実際見せてもらったら、確かに、IKEAもよくこの柄のカーテンを商品化したな・・・というようなリアルに変な柄だったけど、大将は『全然それでいいです!』って。

 

しかも。

 

大将が『そしたら初期費用とか保証人とか申込書、どうしたらいいですか?』と聞くと、このシェア・ハウス、初期費用なし(笑)

 

保証人とか保証会社も一切なし(笑)

 

なんなら申込書も、なし(笑)

 

唯一、緊急連絡先として国内にいる誰かの連絡先だけ教えておいてください。とのことでした。

 

まぢかぁ。

 

僕の目の前で、人生で見てきた中で一番サックリと家が決まってしまいました。

 

しかも、全て書類なしの口頭ベース(笑)

 

ここは本当に日本か?!

 

賃貸といえども、自販機でコーラ買うように、家って決まるんだね・・・

 

いやぁ、いいもの見せてもらった。

 

こういうスタイル、いいなぁ。


うん、次はもっと広い戸建てに引っ越そう。