ミラノの和食と言えば、古くからミラノに来られている諸先輩方の多くは『大阪』を思われるかもしれないけれど、僕らの中では居酒屋・三平でした。

 

そんな三平が・・・閉店!?


 

ウィンドウには、なんかよくワカなんないポスターが『Coming Soon』言うてます。


 

まぢかぁ・・・

 

正直、世間の口コミだと美味しいのか美味しくないのかよく分からない店でした。

 

ただ、ここで初めてお好み焼きを食べたときの、あの感動が忘れられません。

 

あの夜、あまりにも美味しくて心を揺さぶられ、僕らはお好み焼きをおかわりしたことを。

 

近年パリにも日本人経営のお好み焼き専門店ができて、TV番組が入るほどそのお店はヒット・チューンを飛ばしており、今ではなかなか予約の取れないお店になっています。

 

先輩のご友人がやられているお店なのであまり変なことは書けないけれど、正直パリのそのお好み焼き専門店がだすお好み焼きより、ここミラノの居酒屋・三平がだすお好み焼きの方が100万倍、以下略。

 

そんな隠れた名店、三平がクローズしてしまった。

 

出来れば移転であって欲しいな・・・。

 

そんなシャドー・ストライカー的な存在だった三平を失ってしまったので、その穴埋めをするべく、僕らはこれまで行ったことのない和食屋さんへ新規開拓の為、足を運んでみました。

 

店名は伏せておきます。

 

店名書いて、素直に感想を書いたら、風説の流布で訴えられそうなくらい、それくらいマズかった…

 

僕は田舎出身なので、小・中学校は全員同じメンバーで1クラス30人の3クラスでした。

 

そんな田舎でもよ、1組にはまゆみちゃん、2組にはみゆきちゃん、3組にはなおこちゃんみたいに、各クラスには一人は可愛い子がいたよ。

 

それがここの和食屋さんときたら、アウトレイジでいうところの『全員ブス』。

 

こんなメンバーで小・中の9年間過ごしたら、恋愛もできずに多感な時期が終わってしまうような料理の数々。

 

運ばれてくる料理を口にする度に、ヤガさんはリアルに3秒くらいフリーズしてました・・・(笑)

 

また、最後の〆がひどかった・・・。

 

僕は、天ぷらそばを注文したんだけど、海老天ぷらを口にした瞬間、39年の人生の中で自分でも出したことがないような『おぅぇっ!』という声がナチュラルにでました。

 

海老天ぷらの海老から腐敗臭。

 

脳みそより先に体、口が先に反応したんだろうね、『これを体の中に入れちゃダメ!!!』って。

 

目の前では、同じく〆で味噌ラーメンを頼んだ渡部くんが、グロッキーな表情。

 

試しに麺を食べさてもらったら、『おぅぇっ!』part 2。

 

目を閉じて食べたら、ラーメンを食べてるのか腐った雑巾を食べてるのか分からないレベル。

 

渡部くんは、その後、店内のトイレに直行&籠城(笑)

 

美味しいとか不味いかのフェーズを越えて、生きるか死ぬかというもはやシェークスピアのハムレットの世界観。

 

出張の楽しみって、もはや夜ご飯くらいなんだけど、それなのに・・・


何が辛いって、そのお店、選んだの、僕です。

 

人生は、諸行無常だ。