先日、会社帰りに最寄駅の隣にファミリーマートに寄った。
流石にコンディショナーで頭を洗う生活が続くと、人間としての尊厳のようなものが失われていくような気がしだした。
本当はドラッグストアーでいろんな種類から選びたかったけど、夜中の12時を過ぎていたので開いているのはコンビニくらいしかなかった。
詰め替え用で探したけどいかんせんチョイスが全然足りない。
女性が家に来た時に
『これなんのシャンプー?いいね!』
って言ってくれそうなシャンプーが皆無。
まぁ、当分彼女もできなさそうだから、これでいいか・・・と実家暮らしだったとき以来の20数年振りくらいにメリットのシャンプー(詰め替え用)を購入した。
帰宅してルンルンでカラのボトルに詰め替えて、早速入浴してみたら、完全にメリットでシビれた。
メリットのシャンプーを使うのなんか20数年振りだというのに、頭を洗うときに鼻に運ばれてきた香りが僕の記憶を一気にバック・トゥ・ザ・昔する。
過去の記憶を辿るとき、目にしたものや耳にしたものの記憶より、匂いの記憶が一番ロマンチックだ。
匂いの記憶の多くは、好きだった女性に関するものだから自然とロマンチックになってしまう。
僕は基本的に匂いフェチというか、世の中の皆さんがそうであろうように、いい匂いが好きだ。
これまで好きになった女性で『オゥェッ』となるほど臭い匂いの人は幸運なことにおらず、みなさんとてもいい匂いだったように覚えている。
とある時、とある女性から
『あなたさ、いつも私の匂いがイイって言ってくれるけど、あなたが好きって言ってる匂い、それ、ファンデーションの匂いだからね・・・』
とちょっと不満気に言われた。
えーっと、メリットの話が行方不明になりました。
ファンデーションの匂いの話はまたいつか書きましょう。
兎に角、メリットの匂い、これがまたモテる・モテないでいうと、残念ながら後者の匂いに感じられてしょうがないのは僕がまだ独身だからだろうか?
確かに家族ができ、子供ができたら、メリットほど安心・安定な匂いのシャンプーもない気がするが、独身者にはちょっと保守的すぎる匂いだ。
花王さんのシャンプーといえば、ASIENCEとかESSENTIALとかの方がまだ独身者用のキラー・シャンプーな感はある。
花王さんには申し訳ないけれど、社会人になって以降、好きになった女性でシャンプーはメリットを使っている人にまだ出会っていないのは偶然なのだろうか。
了承して買ったつもりではいたけど、想像以上にメリットのシャンプーはメリットのシャンプーだった。
ある意味においては、永らく使っていなかったのに一気に記憶の土俵にうっちゃれるその匂いのブランディングは凄まじいものがある。
しかも、浴室のボトルがAesopというのもイタい。
僕がMens Non-Noを毎月買ってるような大学生だったらまだしも、アラフォーのおっさんがドヤ気味にAseopで揃えてて、しかも中身がメリットって・・・
ただ、一つ言えるのは、コンディショナーだけは中身はAesopだ。
多分、来年の今日もコンディショナーだけは相変わらず中身はAesopだろう。
Aesop、特に好きなわけではないんだけれど、製造販売元が地元・佐賀の(株)ブルームという会社というところに縁を感じて使っています。
以前、仕事で香水や化粧品の輸入のフローを考えていた時に、出会った会社さんでした。
海外から直接化粧品とかそういう薬事法絡みの商品を輸入するとき、僕らのような普段薬事法関連の商品に触っていない会社からするとあまりにもハードルが高いので、ほとんどの会社さんがブルームさんのような専門の輸入代行業者さんを使っています。
ブルームの当時の営業担当の方がとてもいい方でね、それよりもなによりも佐賀弁丸出しなのが僕にはとても心地よかった。
結局、化粧品を輸入することがなくなったのでブルームさんと仕事にはならなかったけど、僕が香港に行った後も、展示会の為に来香されたときとかは一緒に食事とかしてね。
今度久しぶりに連絡してみよう、日本に帰ってきたことも言ってないし。
とにかくメリットのシャンプー、早く使い切りたい。
なんか匂いのいいモテそうなシャンプー、ないかな。
その下心と発想がすでにモテなさそうなのは重々承知はした上で。