夕方便で無事帰国しました。
帰国してスマホの電源を入れたら、ショック・・・。
ホーキング博士が亡くなられたとのニュースが。
名前を挙げるのが恐れ多いくらいだけど、僕の人生の初期において多大なる影響を与えてくれた方です。
小学校・中学校と特に勉強もせずのらりくらいと佐賀の大自然の中で育っていた自分が、勉強を真面目にしようと思ったきかっけが中学生時代に読んだホーキング博士の『ホーキング、宇宙を語る〜ビッグバンからブラックホールまで〜』、この一冊との出会いでした。
それまで漠然と天体望遠鏡で夜空を夜な夜な眺めるだけでその対象はあくまでも月や星だったのが、博士のこの本を読んで、興味の対象は一気に『宇宙』という空間に拡がりました。
この本をきっかけに科学雑誌の『ニュートン』を知り、どうしてもニュートンを年間購読したく両親に頼んだら、『試験で学年一位を取ったら』という条件をきっかけに猛勉強。
そもそも人口の少ない小さな田舎町だったので、案外さっくりと年間購読をしてもらえたんだけど、その時は子供ながらに凄く嬉しかったのをまさに昨日のことのように覚えています。
年間購読すると、専用のバインダーがついてきてね、懐かしいな。
高校時代までは本気で将来の夢は宇宙物理学者で、当時、うちではお小遣いがない代わりに本を買ってもらう家庭内制度だったので、この当時の宇宙理論の本をまさに虫のごとく読み漁っておりました。
それもこれも全てはホーキング博士の本がきっかけだったんだよなぁ・・・
偉大な科学者 = ノーベル賞ってイメージだけど、ホーキング博士は結局ノーベル賞を受賞されることなく鬼籍に入られました。
ただ、この未受賞という事実こそが博士の偉大さだと思います。
博士のブラックホールなどの理論(仮説)は、あまりも先見過ぎて確実に宇宙解明の扉を開いたのだけれども現代に於いても実証が生前に追いつかなかったので、『実証』を大前提とするノーベル賞とは最後まで縁がなかった、というだけです。
一度でいいから、講演でもなんでもいいから実際の博士を目にしたかったな。
子供のときは無理にしても、大人になったらどうにかこうにか話す機会は無理でも、目にする機会は作れたかもしれなかったな・・・と思うと非常に残念です。
自分が勉強することを好きにさせてくれたきっかけをくれた人でした。
感謝しかないです。