『#子連れ会議OK』

 

この出来事というか運動というかムーブメントというか・・・

 

某映画監督が

 

『この際だから言っときます。私と仕事をされる方はどなたでも子供連れできてもらって結構です。打ち合わせ、インタビュー、撮影、まったく気にしませんので、お気軽に』

 

って発信したところから始まってるらしいんだけど・・・。

 

いやね、僕は正直思うのが、ネット社会になって簡単に個人の意見を発信できるのはすごいことだと思うんだけど(このブログも含めてね)、あまりにも世の中の意思・思いの発信が安直じゃないかと思うことが多々あります。

 

某映画監督が発信すること自体は100歩譲っていいんだけどさ、それに賛同する人って、本当に深く突き詰めたところ、『いいね!』と思ってるのかすごく不思議だ。

 

今回の件は、女性の市議会議員が生後7ヶ月の子供を抱いて、定例市議会に参加したことに端を欲してるわけで、某女性議員曰く、子供と一緒に議会に参加して発言できる議会にしたい。子育て中の女性が活躍できる議会になって欲しい。。。。らしいんだけど、そもそもちょっと違わくない?と思ってしまう。

 

今回は『会議』ってなってるけど、要するに職場ってことでしょ?

 

そりゃ、職場に赤ちゃんを連れてきてOKな会社もある『かも』しれない。

 

ただ、TPOってものがあるんじゃない?と思ってしまいます。

 

自分が手術を受けるときに、担当の主治医が自分の赤ちゃんをあやしながらのオペなんか絶対嫌だね。

 

オーケストラを見に行って、楽団員が赤ちゃん連れでステージで演奏しながら、演奏中に赤ちゃんが泣き出してもお客さんは満足なのかね?

 

もちろん待機児童の問題ってのは大きな問題だけれども、それに関しての問題提起の仕方として『やり方』ってのがあると思うんだけどね・・・なんでもかんでもやっていいわけあるわけないだろ。

 

しかも、市議会議員、ようするに公人という立場で、託児所やベビーシッターの助成金などを議会に求めているみたいだけど、要するに税金からの助成金でね、もはや意味がわからない、個人的には。

 

民間だったらそれは会社ごとの経営状況とかで社長なりなんなりが判断すればいいけど、公人が税金から求めるのなら、それはちゃんとした手続きを経てからなんじゃないの?

 

しかも、今回のこの出来事に賛同してる人たちも自分が知る限りでは、文頭の某映画監督しかり基本的に個人事業主に近い形の著名人なんだけど(逆に著名人だから記事になるんだけど)、本当にそう思う?と聞きたい。

 

例えば、某映画監督の場合だとさ、インタビューを受ける、とか言ってるように先方の仕事で、自分の立場が上のシチュエーションなら『子供連れてきてもいいよ!』って言えるだろうけど、それが自分の本業の仕事である映画の撮影現場に子供がいるスタッフ・俳優さんが現場に子供を毎回連れてきて、子供が走り回って撮影に支障がきたしたり、進行が乱れたり、折角いいシーンが撮れたのに鳴き声が入ったり、そういう自分の本業のシリアスなシチュエーションでも『子供連れてきてOK』って豪語できるのか甚だ不思議です。

 

今回のこの出来事及びそれに付随した流れは個人的にはほんとつっこみどころ満載のニュースだね。

 

なんかこういう人たちが、本当の意味での女性の社会進出の実は足かせになっているんじゃないかとさえ思います。

 

要するに、問題点のすり替えだよね。

 

『女性の社会進出』と全く関係なくない?ってところで、声だかに叫ばれてもねぇ。

 

こういう人たちって、映画館とかにも余裕で赤ちゃんとか連れてきて、赤ちゃんが泣き出しても居座って『赤ちゃんを連れてきちゃダメって決まりは法律にはない!赤ちゃんがいる私には映画を見る権利はないの?』とかっていうんだろうな。

 

なんだろうね、今回の件は本当に腑に落ちないな。



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