本日は最近仲良くさせてもらってNさんから夜ご飯のお誘いがあったけれど、どうしても家に帰って調べごとをしたかったので、なくなくお断りしてスタコラサッサと帰宅。
ちなみに、非常に由々しき事態なのだけれど、先月オフィスを新しいオフィスに移ってきてから、会社のパソコンをポケットWiFiでネットとつないでいるという非常事態が続いている。
あの海外旅行に行く時持っていて、スマホをつなげるあの手のひらサイズのポケットWiFiを会社のパソコンとフューチャリングさせているという、あたしのこれまでの人生経験から言わせてもらうとアナーキーな事態だ。
で、そのポケファイにも容量が決まってるわけであって、一切無駄遣いができないなんてもんじゃない。
『イチローが3000本打ったの?』
っつって、youtubeでみようもんなら、そっこーで容量限度がいってしまうので、できるだけ会社のメールなどに使うことのみとしてる、もうやってられない状況だ。
なんでこんな世紀末みたいな状況なのかは、いつか真剣に書こうと思うけど、思い出しただけでも怒りが収まらないくらい、ぐらりくる。
僕は、このオフィスに引っ越すまで
『香港人はみんないい人だなぁ〜』
なんて今考えるとすっとぼけた感情を持っていたんだけど、今のサービス・オフィスに越してきてからというもの、よく『お金にがめつい』と言われるのを非常に痛感している。
最近は、日々人間が生きるのに必要なエナジーの88%を、そのサービスオフィスの担当者との交渉に費やしてしまっている。
例えば、中華圏だと、『8』って数字が縁起がよい数字とされて、それこそ携帯の番号や車のナンバープレートで8並びとかだと、天文学的な数字で取引されています。
で、まぁ、縁起とかは関係ないんだけどさ(じゃな、なんの話だよ・・・って感じだけど)、例えば、この前、とあるサービスを頼みたくて見積もりを頼んだわけ。
そしたらよ、見積書の金額が888ドル・・・
もう、見た瞬間、たぎったよね・・・。
これ、わかりやすく書くと、日本でとある会社に見積もり頼んだら、『7777円』で見積もりがくるのと一緒だからね。
もうね、舐めてんだよね・・・。
まぁこのことは今度いつか一冊の本になる勢いで書きたい。
とりあえず、その、オフィスだとインターネットの使用が限られてるから、なんか調べ物とかしたいときは、必然的に家になるんだけどさ。
で、チコチコやってたら、お腹が空いて、普段なら炭酸水でごまかすんだけど、どうしても固形物を食べたくてコンビニいったわけ。
たださ、香港のコンビニって、日本みたいにお弁当とかもちろん売ってないからさ、ひーっさしぶりにカップラーメン買ったわけ。
で、家に帰ってきてお湯をコンロで沸かそうとしたらさ、もはやコンロの使い方も一瞬忘れてるわけ。
多分、コンロ使うのなんか今年初めてなレベルだから、そりゃ使い方忘れててもしようがない。
で、お湯湧かして、さぁ、食べましょうか・・・って、なったら、まさかの割り箸がないんざんす。
洗うのが面倒だからそもそもうちに箸はないの。
要するにさ、家で箸を使って何かを食べるっていう行為が今年初めてなわけ。
で、なんか代用品がどっかにあるだろ、さすがに?って、探してたら、去年マフーバで封印してたものを見つけてしまったわけ。
夫婦箸・・・。
これは、去年、僕が当時付き合ってた婚約者と友人たちでささやかな食事会 at 渋谷の肉横丁でしたときに、友人のUが『結婚おめでとう!』ってくれたくれたものだ・・・。
よく見ると、『銀座』ってある・・・。
確か、なんか結構いいヤツを買ってくれてたみたいに言ってたな・・・。
ちょっと、恐る恐る箱を開けてみた。
『しあわせの箸渡し』
・・・・。
眩しすぎて、3秒で箱を閉じた。
確かに中には箸が、今自分が最も必要としている箸が二膳入っていた。
一瞬考えた。
この夫婦箸を使うべきか否か。
ただ、流石に、流石に違う気がした。
これをカップラーメンを食いたいがために、カップラーメン如きに使うのは違う気がした。
僕は、その夫婦箸にマフーバをかけて、また元の位置にソッと戻した。
そして、37年の人生で初めて、カップラーメンを手で食べた・・・。
最初に汁を半分くらい吸って、手を突っ込んで麺をすくって食べた・・・。
僕はカップラーメンを手ですすって食べて初めてしった。
人間がカップラーメンを手で食べるときは、こうだ。



