先程、西安空港着いてチェック・インしてまいりました。

チェック・インするまでは心の中では『今日もインボラ…』と期待、いや、心の中どころかインボラを期待していることを全面に押し出してのチェック・イン。

来るときは、27日。

で、今日は30日。

どっちが誕生日に近いったら、全然今日が近い。

なんなら37歳出来たてホヤホヤだ。

37歳と(たった)1日だ。

もし来る時に誕生日だからビジネスクラスにインボラされたんなら、今日、是非ともインボラして欲しい。

で、カウンターでパスポートとか渡して、お姉さんの第一声に集中する。

で、第一声が

『カブトムシさま、今日はエコノミー・クラスの通路側を予約されてますが…』

おぉーーっ、きた?

きたか?

ただ、『通路側』ってなんだ?

エコノミーからビジネスにインボラするなら、エコノミーで取ってた座席が通路側だろうが窓側だろうが関係なくないか…?

で、お姉さんが続けて

『~すが、(エコノミークラスの)フロントシート(エコノミーの一番前の座席)に交換しましょうか?』

………。

ガックシだよ。

あたしゃ、ガックシしたよ。

37歳になって最初のガックシ腰だよ。

アイドルのコンサートと飛行機の座席はフロントラインが一番いいらしいけど、僕はどっちも興味ないんで丁重にお断りした。

たら、お姉さんが

『え?なんでですか?』

と。

だから、『僕は一番前の席じゃなくていいです…前の席かどうかより隣の座席に人がいるかどうかを気にします』と答えた。

と、お姉さん、カタカタとパソコソを叩いて、

『カブトムシさま、それでは一番前の席の通路側にして隣の席はブロックしておきました!』

素晴らしい…

とても仕事が出来るお姉さんだ。

隣がいないエコノミーは、将棋では『と金』だ。

もはやビジネスクラスにニアリー・イコールだ。

最初はガックシしたけど、最後はエコノミーでも満足している自分に気付いた。

まさかこれも孔明の仕掛けた罠…


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