先日、タクシーに乗って自分の家のマンション名を広東語で運転手のちゃんジジに伝えた。

因みに、香港では英語が通じると思われているけれど、地名や建物名は余程有名なホテルとかでない限り、広東語でないとタクシーの運転手には通じない。

因みに僕は広東語は一切話せないけれど、このマンション名を発音できないと生活にかなり支障をきたすので、マンション名だけに関していえばプロ級の発音ができると自負している。

で、そのタクシーの運転手のちゃんジジなんだけど、マンション名を伝えたのはいいけれど、なんか分からないけれど、すごいガンガン広東語で言ってくる。

お互い車内で広東語と英語で1分くらいガンガン言い合って、タクシーの運転手が最後に言ってきたのが、

『イングリッシュ、プリース』

じじぃ、こっちはさっきから英語で話してるっつーのっ!!!

しょうがないんでグーグルマップで自宅のマンション名を拡大させて、ちゃんジジィに見せると

『はいはいはい、そこね。はいはいはい、オーケーオーケー!』

みたいなことを言って、車を走らせだした。

が、が、が、僕は見逃さなかったんだな。

車を走らせて30秒後くらいにジジィは、自分のアイフォンを口元に持ってきて一言、僕の住んでるマンション名を広東語で唱えたのを見逃さなかった。

じじぃ、行き方、知らなかったじゃねーかぁ・・・

ただ、何よりも焦ったのが、そんなじじぃがアイフォンのSiriを使いこなしているのがビビった・・・。

じじぃもじじぃで知ったかぶりしたのに、実際はアイフォンのナビ見ながら運転してるのが気まずいのか道中、車内は沈黙が流れていた。

そんな沈黙にじじぃは耐えきれなかったのか、突然

『マレーシアン(マレーシア人)?』

と聞いてきた。

僕はちょっと疲れていて、めんどくさかったのでもはや

『イエス』

と答えた。

その瞬間、じじぃの中で、マレーシアの人口が一人増えた。


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