先日、仕事のあとにTSTのミラモールのスターバックスへ。

日本のHパイセンのアクセサリーの取引先さんが来週香港の展示会に初めて出展するらしく、その展示会の時の通訳の方を取引先さん探しているとの話がきたのがちょうど一ヶ月前。

どうやら展示会の主催者にオフィシャルで通訳のスタッフを頼むとバカ高いらしい。

右からきた仕事を受け止めずにそのまま左に振るのが得意な僕は、もちろん『任せてください!』と。

しかも、僕は右からきた仕事をただ左に振るのではなく、加速を付けて左に振るのをもっとも得意としている。

Hパイセンとの電話が終わってソッコー僕は日本語ペラペラの香港人Gに電話をかけた。

出来るだけ早く左に仕事を振らなければならない。

『この日からこの日、カラダ空いてる?』

と。

残念ながらGはカラダが空いてなかったので、

『日本語・英語・北京語・広東語が話せる人、誰かいる?ってか、探してシルブプレ!』

と、お願いして任務完了。

Hパイセンからきた仕事を3分後にGに振ることが出来て一安心だ。

で、通訳者の方が見つかったのはいいけど、話を聞くと流通経路がかなり遠い。

Hパイセンの取引先 → Hパイセン → 僕 → G → Gのパイセン → 通訳者Cさん

ってか、G、お前もパイセンに振ってるじゃないか・・・。

パイセンの取引先さんが重要視しているのは日本語がちゃんと話せるかどうかとのことだったので、これでCさんが『わたし、話すます、日本語で。ミアネヨ~』レベルだとHパイセンの顔に泥を塗ってしまうので、Gに頼んで一度Cさんと会ってどのくらい日本語が話せるのか確かめる為に一席設けてもらった。

僕は10分ぐらいスタバに遅れて到着したんだけど、入口のドアを開ける時点で店内にいたGと目が合い、Gは隣に座っていた品の良さそうな女性に一言二言話したみたいだった。

すると隣の女性が僕の方をみて、会釈をしてきた。

『あぁ、感じの良さそうな人で良かった!』

と、G達の座っているソファー席に行くと、Gと隣の女性が立った。

ただ、ここでかなり想定の範囲外だったのが、Gと隣の女性ともう一人、トイメンのソファーに座っていた女性、失礼を承知で一番的確な描写でいうと元横綱朝青龍関そっくりの女性、合わせて3人が立って挨拶をしてきた。

『えっ?えっ?』

と、状況を把握できてない僕は置き去りにされ、Gが勝手に紹介を始める。

まずGの隣に座っていた品の良い女性を指して

『俺が東京に住んでた時の日本語学校のK先輩ねー』

と・・・

なるほど、彼女がパイセンだったのか・・・と。

となると・・・

そう、元横綱が今回の通訳者、Cさんでした。


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因みに友人のGとCさんもこの日が初顔合わせだったらしい。

そりゃそうだ。

もし元横綱ともともと知り合いで紹介してきたら、『どこの大相撲・香港場所だよっ!』と、テーブルの下で2-3発Gに蹴りを入れるところだった。

一通り挨拶が終わり、ソファーに座った僕の頭は『どうしよう、どうしよう・・・』とフルスロットルで回転しだした。

確かにパイセンから言葉の条件は言われたものの、容姿端麗とは言われてはない。

Cさんは、どちらかというと、難しいところだけどどちらかといと、容姿端麗というよりは麒麟淡麗という言葉が似合うような女性だ。

ただ、今回はアクセサリーという『ファッション』の展示会だ。

なぜだか僕も分からないけど、幕張メッセやビッグサイトでのモーターショーなどのイベントのコンパニオンの方は、なぜか、ただ、事実として容姿端麗な方が多い。

別に差別とかではないにしろ、『なぜか』容姿端麗なコンパニオンの方が多いという紛れもない『事実』だ。

恐らくその方がいい結果・評判が生まれる可能性が高い、という人類の経験則なのだろう。

僕はもはや何年前か失念してしまったけれど、ラスベガスで行われた展示会へ買い付け担当者と二人で向かった。

色々なブースを見て回ったんだけど、とあるブースに、どこからどう見ても、もはや360度どの角度から見てもぶっちぎり容姿端麗な日本人、もしくはハーフと思われる女性が立ってらっしゃった。

海外に買い付けにいっても僕は買い付けをする権限も能力もないので、普段は寝ないように寝ないようにと起きてるだけで精一杯の僕だけど、この時初めて、14、5年の社会人経験で初めてにして唯一、買い付け担当の同僚に

『オーダーしたらあの女性とメールのやり取り(もちろん仕事上だけど、、、)ができるかもだから、頼むからあのブースでオーダーをして!お願いっ!!!』

と懇願した。

これで実際買い付け担当者の同僚がオーダーをしたかどうかは業務に関わってしまうので、意図的に忘却の彼方に葬ってしまったけれど、一つ言えるのは同僚は話の分かる『ナイス・ガイ』だ。

因みにそのブースから離れたあと、買い付け担当の同僚がボソッと

『あの人、多分、森泉さんの姉妹じゃない?森泉さんに姉妹がいるのか知らないけど、そっくりじゃない?』

と。

僕はその森泉さんがどなたか分からなかったけど、インターネッツで調べたら、まさしく妹さんでした。

まだ、日本でデビューする前、LA在住でファッションブランドのプロデュースをされている時でした。

要するに、こうゆうこともあるのが、現実だ。

どうしてもあの時僕らがオーダーしたかどうかは思い出せないけど、もしオーダーをしていたと仮定するなら、それは紛れもなく森さんパワーだ。

ただ、Cさんと話せば話すほど、Cさんは凄く気さくで親しみ易い愛想のいい人で、僕は一気にCさんと仲良くなってしまった。

『ちょっと見てみて、私の息子っ!可愛いでしょー!4歳!』

と見せられた息子さんの写真を見て、『おおぉっ、旦那さん、黒人さんかよっ!!!』と心の中でツイートする。

『私の旦那、クロなのー!アフリカのコンゴ出身!』

もはや、旦那がクロとか言われても、心のツイッターでさえ何も言えない・・・言えるわけない。

とにかくCさんはパンチがある。

本当はスタバだけの予定だったけど、あまりにも楽しかったのでその後四人で食事へ。

もちろん、肉だ。


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Cさん、期待を裏切らない。

Cさん、食いっぷりもいい。

肉を食べたら、もちろんデザートもだ。

デザートはまた移動したんだけど、このお店はローカルでも有名店らしく入るのに待たなければならなかったくらい大繁盛していた。


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GのパイセンのKさんが頼んだデザートが、Kさんらしく、かわゆす。


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Cさんは、ちゃんこ鍋にマンゴーソースをぶっかけたようなデザートで、期待を裏切らない。


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デザートを食べたあと解散となったのだけど、僕とCさんはなんと家がご近所さんでした。

みんなバスやタクシーで帰る中、僕は歩いて帰るから大丈夫と伝えると、Cさんが『えーっ、そしたら一緒に話しながら帰ろうよ!』と。

結局、40分くらいかけて一緒に帰る。

帰ってる途中、Cさんが旦那さんに電話をしてて、電話を切ったあと、

『なんか旦那にカブトムシさんのこと話したら、会いたい!って。うちでご飯食べていく?メイドさんが作ったご飯だから美味しいよ!』

って・・・。

さっき、ガッツし食べたじゃないですか・・・肉。

デザートまで・・・。

ご飯食べた記憶がもうどっかにぶっ飛んでんのかしら・・・。

もうお腹いっぱいなんで丁重にお断りして、代わりに今度Cさん家族とハイキングに一緒に行くことにした。

因みにさ、Cさんと旦那さんは英語で話してて、旦那さんと息子さんはフランス語で、Cさんと息子さんは広東語&日本語で、メイドさんと息子さんは英語で話してるんだって。

この時点でもはや4ヶ国語。

『もうすぐ学校に通い出せば、学校で中国語も習うから5ヶ国語はすぐに話せるようになりますよー!』とCさん。

複数言語話せる人間が単純に凄いとかではないけど、物心つく前から4-5ヶ国語話すのは日本人の感覚からするとちょっと羨ましくもある。

ただ、人生とゆうか教育ってそう上手くいかないのが、香港って土地柄、子供のときに4-5カ国語以上話す子供はザラにいるみたい。

ただ、子供の時はいいけど、小学校行くくらい大きくなってくると複数言語で話すことがだんだんストレスになって、結局は2-3ヶ国語話すバイリンガル・トリリンガルくらいに落ち着いてしまうんだって。

ま、あくまでも『らしい』というか『みたい』です。

あぁ・・・子供欲しいなぁ・・・。