最近、日曜の夜は長洲島のCさんと食事をすることが多いです。


彼女は島でお店をやってて、土曜・日曜はお店を開けてて月曜・火曜が定休日なので、日曜の夜がいわゆる花金みたいな感覚なんです。


日曜の夜って、普通の人にとっては次の日から仕事でなかなか外食したい人っていないから、こうやってCさんが誘ってくれるのは、もはやありがたいことです。


で、今晩は友達とその友達とみんなでご飯食べるから来な!と誘われて、これまたひょこひょこ行ってきました。


ついたレストランはあまり広くなく、丸い円卓のテーブルがフロアーに7卓あるお店で、僕とCさんがついた時にはすべての卓は埋まってました。


お店に行くまでにCさんが教えてくれたんだけど、どうやら伝統的な広東料理をだすお店で有名らしく、会員制で一般客は予約さえ出来ないお店らしいです。


お店に入ったら、七つある円卓の真ん中の卓に2席だけ空いてて、どうやらそこが僕とCさんが座る席らしく席に着いたら、CさんのベストフレンドというHさんがいきなり話しかけてきて、


『あぁ~あなたがカブトムシね、話はCから聞いてるわよ!えーと、私の横の彼が旦那のTで隣が叔父と叔母でその隣が友達のYであなたの横の彼が私の同僚のJで・・・』


なるほど・・・


円卓には15人くらい座っていたんだけど、もはや同僚から友達から親戚から友達の親戚から、もはやかなりカオスな組み合わせでした。


で、取りあえず円卓のメンバーを一通り紹介し終えると、いきなりHさんは立ち上がり、僕を隣に立たせて


『みんな~注目~!今夜は私の親友のCの日本人の友達のカブトムシが来てくれました!みんなで乾杯しましょう~!』


と。


いやね・・・かなり焦ったよ。


だって、そのフロアーにいた人、みんなが一斉にこっち向いてるだんからさ・・・。


このフロアーの円卓に座ってる全員、100人近くが今回の食事会のメンバーかよ・・・って。


この文化は、流石に日本にない文化だよね。


僕も、東京にいるときに食事をするときは、勝手に友達や同僚をごちゃ混ぜにして楽しむ方ではあったけど、もはや親戚から近所の人からその人の学生時代の先生から・・・


もはやホント老若男女よ。


下は2歳から上は車いすのおじいちゃんまで・・・。


この食事会は、正直香港にきて今のところ一番大きいカルチャーショックかもしれません。


みんなもなんとなーく聞いたことはあると思います、中国では仕事などをする上で一番重要なのが人間関係だ、ってのを。


僕もなんとなくそんなことは本だったり、ニュースだったりで聞いてはいたんだけど、『これかぁ・・・』と思ったよね。


Hさんが話してくれたのがとても印象的でした。


『知り合いを増やしたかったらクラブとかに行けば出会えるけど、本当に信用出来る人を増やしたかったら、自分の信用する人の信用する人を紹介してもらうのが、一番確実でしょ?ここにいる人はもちろん私も全員知らないけど、たどっていけば私の親友や家族とつながっている人だから、凄く安心できる。と、いうことは、私の大好きなCが連れてきたあなたも、ここにいる人みんなのことを好きになるはずよ!』


と。


確かにその夜たくさんの人を紹介されて、もはや99%の人の名前は忘れちゃったんだけど、みんなありえないくらい凄くフレンドリーに接してくれます。


なんだろう、例えば誰かと初めて会ったときに、『この人っていい人なのかなぁ?悪い人なのかなぁ?自分と合う人かな?合わない人かな?』みたいなことって最初に思う、というか感じることだと思うけど、この夜その場にいた人は、基本的に『いい人・自分と気が合う人』の集まりっていう大前提があるような感じなので、打ち解け方が決定的に早い気がしました。


この夜の食事会は、料理もそうだし、今の香港に対する認識とかもとても興味深いものだったので、明日にでもまた書こうと思います。



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