先日、日本在住の異性の友人とLINEをしていた。
彼女はなんていうか、もはや憧れの存在に近い。
僕が持っていない才能を全て持っているような人だ。
そんな彼女が、普段なら絶対恋愛の話などしないそんな彼女が突然、なんの前触れもなしに
『あなた結婚したい?』
と送ってきた。
香港で平々凡々な日々を過ごしていた僕に、いきなりシグナル8の警報がたぎりなった。
これまで諸先輩方から何度も言われ続けてきた『結婚はタイミング』と言うフレーズが頭の中をフルスロットルで駆け巡った。
正直、彼女との結婚生活は想像したくてももはや神のみぞ知る世界過ぎて、全く想像がつかない異次元の事象に思えた。
ただ、もしかしたら、これが、これこそが今まで言われ続けてきた『タイミング』なのかもしれないと思えた。
『あなた結婚したい?』
と言われ、一秒、将来のことを考えて
『あなたと?』
と、返事をした。
ただ、『あなたと?』と返事をした僕の心の中で答えは決まっていた。
色々大変なコトが多いだろうけれど、僕は頭で考える恋愛でなく、直感に従う恋愛を欲していた。
『あなたと?』と返事をしてすぐ間を置かず、僕の指は僕の直感に従い次の文章を打ち始めていた。
『うん!』
と。
『うん!』というこの三文字の文章を完成させ、僕は送信ボタンを押すその刹那、もはや同時に彼女から返事が来た。
彼女の返事は、
『wwwwwww』
だった…
ただ、無情にも僕の指は、送信ボタンを押してしまっていた…
それは9月某日の夜中の1:23分に起きた出来事。
その時、2人の距離は3,000キロ。
『あなた結婚したい?』から『うん!』まで、もはや同刻、1分以内の出来事でした。
僕の人生二度目の突然のプロポーズは、wwwwwwwという7つのwの前に、儚くも、散った…
後日談。
どうやら彼女は、世間一般的に言って『あなたは今、誰かと結婚したいの?』と聞きたかったらしい。
この会話の流れ、何回見ても笑えて、何回見ても泣けて、何回見ても甘酸っぱい。
