草木も眠る丑三つ時は、夜中3時過ぎ。

アメリカンヒストリーXについてブログを書いていたら、携帯に着信が。

ディスプレイには『非通知設定』の五文字の漢字が踊っている。

見た瞬間、『おっ?』と思った。

因みに非通知設定ということは、日本の携帯からの着信ということです。

こんな時間にお構いなしにかけてくるのは、あの子だろう…しかも、こんな時間ということは、何か悩み事でもできたのだろうか?そしたらちゃんとその悩みを受けてあげなければ…

などと思いながら、大人ぶった低い声で、もしもし、の最後の『し』に若干アクセントを置きながら語尾をあげる最上級の『もしもし』で電話にでた。

『もしもし?あー、ゴメンっ!』

電話に出た瞬間、全身の穴という穴からたぎり汁が出るくらいにたぎった。

たぎると同時に全身の反射神経がフルスロットルで稼働しだし、ベッドに横たわっていた僕の身体をベッドから飛びおこさせた。

そう、電話の主は、BOSSだった。

そうだ、BOSSは今アメリカのラスベガスにいるのだった。

人生はやはり、上り坂、下り坂、まさか、だ。

しかも、第一声が

『もしもし?あー、ゴメンっ!昼の3時だと思って電話したよ~』

因みにこの時点で、僕は『香港は今、夜中の3時過ぎです』どころか、何も一言も発していない。

警察用語でこういう場合、『確信犯』と呼ぶらしい。

『何してるの?こんな時間に…』

と聞かれて

『ブログを書いていました。』なんて言えないので、『起きてました。』と返事になってない返事をする。

因みに僕の今のブログは、Vol. 1201から始まっているんだけれども、Vol. 0001から1200まで書いた時点で、諸事情でブログのことをBOSSに知られてしまい、秒速でなんの迷いもなくVol. 1200までのブログを消した過去があります。

結局は、仕事の電話でした。

寝て起きて忘れちゃシャレにならないので、携帯のGメールから要点の単語だけピックして、会社のメールへ明日出社したら忘れないようにリマインダーメールを送る。

たぎる夜でした。

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