バンコクに着いて、とりあえずスーパー行きたいとこなどあまりないので、カオサンへ。
昔は紛れもなくバックパッカーの聖地だったみたいだけど、今ではネットも発達してLCCの航空券もさっくり取れてしまう時代なんで一時の勢いはないみたいではあるけれど…
因みに僕はSIAM駅近くのホテルに泊まってるんだけど、カオサン、遠かった…
休憩なしで歩いて普通に一時間以上かかりました。
で、カオサン。
確かに大きいバックパックからってる人も多いけど、普通に観光で来てそうな欧米人も多いです。
特にコレと言ってアレはないんだけど、マキシワンピが大量に色んな店で売ってあって、それを見るのが楽しかったくらいかな…
で、オープンスペースにテーブルとイスを置いただけのカヘみたいな所で、一人パイナップルジュースを飲んでたら、なんか男性ホルモンが濃そうなハゲ方をしてる渡辺謙みたいな外人が、僕の二人用テーブルのトイ面を指差して
『空いてる?』
と聞いてきます。
空いてるっちゃ空いてるけど、僕以外お客さんいないから、もはや全部の席空いてるんですけど…なんでわざわざそこなのよ…
と正直ちょっと思いました。
ただ、席に着いてマンゴージュースをオーダーしてるのをみて、とりあえず悪いヤツではなさそうだと…
しかも、マンゴージュースにシロップを大量にいれて!とお願いしてるのをみて、気が合いそうだと思いました。
しかも、職業は花屋さん…かわゆすすぎる…
花は好きか?
と聞かれたので、ポケットに入れてたリバティーのハンカチを見せて、
『死んだら花に生まれ変わりたいくらい、花が好きだ。』
と答えると、無言で握手を求めてきて
『今日から俺たちは友達だ』
と。
ただ、そのあと
『因みにお前の信じている宗教だと死んだ後は天国に行くんじゃなくて、さっき言ったみたいに花や人や動物に生まれ変わるのを信じているのか?』
と聞かれて、正直、勘弁してくれよ…と思った。
あまりにも想定の範囲外な会話の流れすぎるわ。
で、彼はイスラエル出身の花屋さんでした。
これまで僕が日本で撮ってた花コレクションを見せると、『この花は知ってる…これは見たことない…これも見たことない…』と、彼はかなりたぎってました。
話してたら、歳は彼が二歳上だったんだけど、お互い結婚はすぐにでもしたいけどなぜか独身、バツなし、子なし、彼女なしで、お酒が飲めないがスーパーヘビースモーカー、実はちょっと暗い(ただ、暗い人だったらどっか他の席に座ってると思うんだけど…)、花が好き、双子座、背が高い綺麗な人が好き etc
似てるところがかなりあり、盛り上がる。
だいたい一人旅をしてる人は、悲しいかな独身が多い。
というか、もはや独身だから必然的に一人旅になってしまうという説が有力だ。
お互い特にやることもないので、そのカヘに結局5時間くらいいて連絡先を交換して別れた。
カヘを出るまでに、僕はパイナップルジュースを7杯、彼はマンゴージュースを軽く10杯以上は飲んでいたと思う。




