今日という日はたぎりました。
本日は元同僚で大変お世話になったT女史が出張で香港に初めてこられました。
因みにT女史は、僕が働く今の会社を辞めて、業界は一緒ですが、若干ネクストレベルにいかれました。
そんなTさん、仕事だし何人かで来られるかと思ったら、もはやまさかの独りで香港に来ると。
これはぜひ会って、10年前の償いをさせてもらうしかありません、そうあの日の…
10年前、僕は25歳の鼻垂れ小僧でした。
Tさんはフランス育ちの帰国子女でフランス語・英語・関西弁・標準語をしゃべり、既に業界ではもはやちょっと名前の知られてるような存在で、ちょっとお姉さんだったTさんには可愛がってもらっていました。
当時駒沢に住んでた僕はツナミカフェこと通称『ハワイアン』によく行っていて、とある夜にTさんを食事にハワイアンへとお誘いしたんです。
楽しく食事も終えてお店を出た時、タクシーがちょうど通ったので止めて、Tさんをタクシーに乗せお見送りをしたのちに
『よしよし、タクシーもすぐ捕まえられて、とてもスマートな夜だったにゃん、うんうん』
と満足して次の日出社したら、Tさんからこっぴどくお叱りを受けたんです。
『あのさぁ、女性を食事に誘っておいて店でた瞬間にタクシー乗せてバイバイって、あなた何考えてんの?10時も回ってないのに、食事の後にコーヒーとか誘えないの?』
と。
はっきりいって脳天ぶち抜かれるほど、ショックでした。
なぜなら、当時の自分にはそんな考えはミジンコもなかったんです。
それから、時は流れて今日の夜。
Tさんが中華とのリクエストだったんで、僕はミシュランで二つ星の上海料理のお店を予約しました。
ご飯も楽しく食べれて、デスパレートな会話も楽しめて(因みにお互い今も独身なんです…)、
『あんたがこんなお店に女性をエスコート出来るようになるとはねぇ…』
と言われ、ちょっと嬉しかったです。
そのあとですよ。
10年前に行けなかったコーヒーに、まぁ、Tさんはお酒を飲む人なんでバーに場所を変えて、デスパレートな会話Vol.2を楽しんでいたら、突然隣の席の男性から
『カブトムシブルドーザーさんでよね?』
って声をかけられて、顔を見た瞬間
『あーーーっ』
って。
『五年前まで同じ会社で働かせてもらってたIです!喫煙所ではよく話しかけてもらってお世話になりましたっ!』
って。
いきなりすぎてたぎるわ。
しかも、仕事じゃなくて喫煙所でお世話になりましたって…正直でよろしいよね…
しかも、TさんもIくんも在職時期が被ってて、お互い『おぉー』って。
まさか香港でこんなに元同僚と会うとは思わなかったよね、流石に…
それから、しばしご歓談を楽しむ的な。
なんだろ、楽しかったね。
あとは…いつも言ってるけど、結婚したいね、そろそろ。
