今日は、あなたとランチをする約束の時間15分前に、遠方の取引先から突然

『今、実は渋谷にいるんですけど、お昼御一緒できますか?』

と連絡がありました。

一度は断り、電話を切ったけれども、その後、やはりどうしても会っておきたい人だったので、あなたとの約束を一時間ずらしてもらいました。

一時間後、何食わぬ顔であなたの前に現れたつもりだったけど、実はお茶漬けを食った後の顔だったんです。

普段ワンパクだけど、なかなかピザを食べる手が進まない僕に、あなたが

『どうしたの?ちゃんと食べなよ!!!ピザ食べたら私のサラダのエビさん食べていいから!』

と言った時、内心、ドキッとしていました。

ゴメンなさい…

食事してその後カフェに行って、合計二時間のランチだったんだけど、

『カブトムシブルドーザーくんが一時間遅刻したから、あまり話せなかった…』

と言われて、ゴメンなさい…と思う気持ち半分、少し嬉しい気持ち半分でした。



破顔という言葉があります。

前にも書いたけど、意味は顔をほころばせて笑うことです。

僕は、あなたが笑うのを見ると、ついついこの『破顔』という言葉を思い出してしまいます。

とても整った綺麗な顔なのに、思いきっり笑うあなたの顔は、文字通り顔が破れるくらいクシャクシャとしていて、愛嬌のあるとてもいい笑顔です。

そんなあなたの破顔が当分見れなくなるのは、少し淋しくもあります。

因みに、『少し』というのは、もちろん言葉の綾です。


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