来日中のアメリカのタイポグラフィアーティスト、『House Industries』のAndyさんとのランチに同席させてもらいました。

Andyさんの名前は、もう10年以上色々な場面で目にしたり聞いたりとしてきてたし、個人的にも彼の作るフォント…というよりもはやデザインだね、のファンだったので、会うのは初めてだったんだけど素直に嬉しかったです。

席上でこれまでのアートワークのカタログを見せてもらったんだけど、ぶっちぎりカッコ良かったです。

ハーマンミラー社とのプロジェクトから発生したイームズ・コレクションやエルメスのウィンドウディスプレイ、長崎の波佐見焼きとのコラボレーションシリーズ etc、どんなモノとでもそのモノの良さやイメージを崩す事なく『House Industries』らしさも表現出来るのは本当に一流の仕事だと思わされます。

今では一般的になった『コラボレーション』という言葉だけど、なかなか本当に何かと何かがコラボレートしているモノやコトを見る機会はあまりないような気がします。

photo:01



さて、英語もロクに話せず、話せたとしてもさして話す内容を持ち合わせていない僕が出来る精一杯のことは、出てきた料理を残さず美味しく食べることと一生懸命話を聞くことくらいなので、その二つを頑張りました。

メニューは全員同じコース料理でしたが、最初にギャルソンの方が『何か食べれないものや苦手なものはありますか?』と聞かれたときに、『ふ』と言いそうになった自分が情けないくらい美味しい料理でしたし、『ふ』も出てきませんでした。

残念ながらAndyさんは日本語を話せないので全て英語での話に必然的になり完全には理解出来てないところも多々あったのだけれども、食事を終えて思ったのが、とても謙虚だなぁ…と。

幸運なコトに有名無名問わず、Andyさんのような一流の方との食事やミーティングの末席に並べてもらうコトがこれまで何回かありました。

本当に残念なのは海外の人の場合、僕が英語があまり分からないコトなんだけれども、それでもなんとなく分かるのは、皆さん本当に謙虚です。

これは、Andyさん含めこれまで会った一流の方ほぼ全員に当てはまります。

必要以上にテンションを上げて話すこともなく、特に仕事のコトに関しては絶対『大袈裟な話』をしません。

人其々考え方や思想の違いというのはあるので、皆さんが皆さん同じコトを言うわけじゃないけれども、この謙虚であるという点においては、驚くほど共通しています。

そういう雰囲気を感じさせてもらえるだけでも、本当にありがたいことです。

photo:02