メンテナンスは、次のシーズンも

快適で安全なストーブライフを送るための健康診断です。

 

年に一度、必ず行ってください。

煙突に付着した煤やタールの量は、

負担をかけ過ぎた使い方をしていないかどうかを判断する目安になり、

ストーブをより長持ちさせることにもつながります。

 

機種によって異なりますが、主なお手入れ・点検箇所は次の通り。

ぜひ挑戦してみてください。

 

もちろん、ランドマークストーブに

メンテナンスをご依頼いただくことも可能です。

 

■シーズン中のお手入れ

点検項目

要領

ドアガラスの清掃

乾燥していない薪を使用したり、燻らせた状態で運転していると

煤・タールがガラスに付着してしまうので、

ガラスクリーナーで拭き取ります。

灰受け皿

溜まった灰を処理します。

灰の中に火が残っている可能性があるので、

蓋付きのバケツなどで2~3日密閉し,

完全に消火したことを確認してから捨てます。

 

■シーズン終了後のお手入れ

点検項目

要領

煙突の清掃

煙突ブラシで煙突内部の煤・タールを除去します

炉内の清掃・点検

スコップやブラシで炉内に溜まった煤・タール・灰を除去します。

夏のあいだ炉内に灰を残しておくと

その灰が湿気を含み錆びる可能性があります

各部ガスケットの

点検・交換

消耗部品です。劣化するので

2~3年に一度必ず交換が必要です。

※ガスケット…ドア内側などについているグラスファイバーロープ

二次燃焼室の清掃

溜まった灰を除去します

ストーブの塗装補修

本体表面の錆や汚れを落とし、塗装の剥がれを補修します

 

■メンテナンスのスケジュール

シーズン終了後のお手入れ(上記参照)

バイパスダンパー及び

エアーコントロールを開け空気を対流させます

使い始める前に、異常がないことを点検します

シーズン中のお手入れ(上記参照)

 

 


※煙突掃除の重要性

 

メンテナンスの最重要ポイントは煙突掃除です。

煙突掃除を怠ると煙突内に付着した煤やタールに炎が引火し、

煙道火災を引き起こす危険があります。

安全に薪ストーブを使用していくために、年に一度は必ず煙突掃除を行いましょう。

 
※3~5年に一度は業者に依頼を

薪ストーブを永く安全に使っていくために、

冬期毎日使用される方の場合 3年から5年に一度

点検を兼ねてランドマークストーブ、

またはお近くの薪ストーブ業者さんに

フルメンテナンスをご依頼いただけると安心です。

 

 

薪の作り方

 

薪を作る手順は以下の通り。

 

1.チェンソーで切る

2.斧(または薪割り機)で割る

3.薪棚に積んで乾かす(最低半年~2年程度)

 

場合によっては1の前に「伐採」がある場合もありますが

いきなり伐採はハードルが高いので

数mに切られた状態の原木が手に入ることを想定しています。

 

 

 

1.切る

 

長い状態の原木が手に入った場合、

まずはチェンソーで玉切りをする必要があります。

 

原木(長い状態)

 

玉切り(適切な長さに切った状態)

 

 

お使いのストーブに何㎝の薪が入るのか確認して、適切な長さに切りましょう。

機種によっては~30cmのものもあるのでお気を付けください。

 

ちなみに、市販では36cm

もしくは45cmで作られた薪が多いようです。

 

わたしの自宅ではダッチウエストの

フェデラルコンベクションヒータースモール(FA225)を使用していて、

データでは最大48cmの薪が入ることになっていますが、

35~40cm程度の長さの薪でちょうど良いと感じています。

 

「火持ちが良いようにできるだけ長く太く」と仰る方もいますが、

長くて太い薪はそれだけ重たいので、

女性やお子さんが薪を足す場合は負担になりますし、

火室内のサイズぎりぎりで作ってしまうと

薪をくべづらかったりする可能性もあるので、

データ上の最大薪サイズから最低5cm程度は小さめに作って、

余裕が持たせた方が良いと思います。

 

 

2.割る

 

丸太のままではまだ薪にはなっていません。

斧や薪割り機などを使って適切な太さに割る必要があります。

 

 

割る太さはお好みです。

当たり前ですが細いと火が付きやすく火持ちが悪く、

太いと火は付きにくいけれど火持ちが良いです。

 

数種類の太さを用意しておくと、

着火の際や温度が落ちてしまった場合には細い薪、

就寝時など長時間燃やしたい場合には太い薪、と

使い分けができてとても便利です。

 

 

 

 

3.乾かす

 

薪作りの中で一番大切なポイントが乾燥です。

 

切って割ってすぐの状態では、

まだまだ水分が大量に含まれているので

薪ストーブで燃やすことはできません。

 

割った薪を薪棚や専用ラックなどに積み込んで、

最低半年~2年程度乾燥させる必要があります。

 

弊社ショールームの薪棚

(倒れないよう後ろの柱が地面に埋まっています)​

 

 

棚を用意できない場合には、

地面に直接触れないよう角材や運搬用パレットを敷いた上に

井桁に積みあげるなどの方法もあります。

 

  

 

いずれの場合も雨が直接当たらないように屋根が必要です。

屋根がないと雨が滲み込み乾燥が進まない上に、

折角作った薪にカビが生えたり、腐ってしまう可能性もあります。

薪棚・保管場所に最適な条件は

陽当たり・風通しが良いところです。

 

陽の当たる時間が長く、風通しの良いところは乾燥が進みやすいので、

樹種によってはGW頃に作った薪(=乾燥期間半年程度)でも

その年の冬に使える乾燥度になる場合があります。

 

北側で陽が当たりづらい場所や

デッキ下、シャッターを閉めたガレージの中などは乾燥しづらいです。

 

また、お家の外壁にぴったりくっつけて積み上げてしまうのは

お家の外壁にとっても、風通しの面でもあまり良くないので

お気を付けくださいね。

 

 

 

こうして含水率15%以下まで乾燥させた薪だけが、

やっと薪ストーブで使用できる状態になります。

 

 

水分量を測る含水率計というものも販売しています。

これで含水率をしっかり確認できると安心です。

 

 

薪に関する疑問や不安な点等があれば

いつでもご相談くださいね!

 

LINEやこちらのコメント欄からも受付中です(*´ω`*)

 

 

 

 

【薪の入手方法】

 

薪ストーブ導入を検討される際に

殆どの方が心配されることが、薪の入手についてです。

 

薪の入手方法は大きく分けて2つ、

自分で作るか、購入するか です。

 

 

 

【購入する場合】

薪専門の販売店や燃料屋さん、

ホームセンターなどで乾燥済の薪が販売されています。

当店でも提携している薪屋さんをご紹介させていただいています。

 

使用する薪の量にもよりますが、

冬期に毎日薪ストーブを使用される方の場合は、

全量購入するとなるとかなりの金額になってしまいます

しかし、薪屋さんによっては自宅の薪棚まで運び込んでいただけるので、

ご自分の労力は殆ど必要ありません

 

 

【自分で作る場合】

丸太の状態の原木をチェンソーでお使いのストーブに入る長さに切って、

斧や薪割り機で割って薪にします。

 

原木は購入することもできますし、

お知り合いやご近所さん、造園業者さん、果樹園の方など

色々な方に声をかけておくことで、無料でもらえる場合もあります。

 

たくさんの手間と労力が必要ですが、

燃料代は少額、もしくはかかりません

 

 

詳しくは 薪について③-作り方- に続きます。

 

 

 

 

 

また、ランドマークストーブでは、

今後不定期にて「薪作り会」を開催予定です。

 

ショールーム近くの土地に現在原木を収集中です。

開催決定の際にはご案内致しますのでお楽しみに!