こんにちは
本日も元気にWi-Fiに繋がっております。
ネットワーク関係の話を書いておりますが、
ネットはネットでも本日はクモの巣(ネット)の原料クモの糸の話です。
先日「鬼滅の刃 那田蜘蛛山編」を見た時に、クモの糸を見て
「そういえば、クモの糸って今ものすごく注目されているよなぁ~」っと思ったので、
ブログに書きました。
クモの糸が持つタフネス
クモの糸とはそもそも何で出来ているかというと、タンパク質でできています。
その主成分となるタンパク質を「フィブロイン」と呼びます。
皆さんご存じのように、
クモは巣を作りますよね?
何の為に?
そう、獲物を取る為です。
でもこのクモの巣を作るときの糸って全部同じ糸だと思いますか?
実は7種類もの糸を使って巣を作るのです。
驚きですよね
クモにはフィブロインを生成する分泌線がいくつもあり、異なるフィブロインをブレンドする事で7種類の糸を作りだしています。
「巣を支える強度があり伸縮性の低い糸」
「獲物捕獲用の低強度で伸縮性が高い糸」
などの糸を用途によって使いわけるんですね。
そして、クモの糸はタフなのです!
クモの糸は鋼鉄や高強度合成繊維にも匹敵する強さがあり、
各国が採用する防弾チョッキの強度も上回ると言われています。
日本の会社が、人工クモの糸の量産に成功
山形県に本社を置く「スパイバー」というバイオベンチャー企業が
人口的にクモの糸を量産する事に成功しました。
NASAや海外専門家たちが長年の研究対象としてきただけに、凄い事ですよね。
クモは縄張り意識が強く、一緒に飼育すると
共食いをする為、クモの糸を摂取及び量産は困難でした。
しかし、スパイバーは微生物を使うことで量産に成功します。
クモ糸の遺伝子配列(タンパク質の配列)を突き止め、
その遺伝子を微生物に組み込む事で大量生産を可能にしました。
クモの糸で何ができる?
量産は可能になったけど、いったいこのクモの糸はどんな事に使われていくのでしょうか?
スパイバーより生まれたこのタンパク質の繊維は
「QUMONOS」と呼ばれ、加工によって繊維、フィルム、ゲル、スポンジ、パウダーなどの形態にもできます。
最近の大きな進展として、
人気のアウトドアブランド「NORTHFACE」のゴールドウィン社と共同で開発したジャケット
「ムーン・パーカー」の販売が挙げられます。
この販売で、アパレル業界がこれから大きく変化していくことは間違いないでしょう。
ポリエステルなどの石油を原料とする合成繊維がタンパク質でできた繊維に変わっていく。
つまり、脱石油素材「地球に最も優しい素材」が使われて始めるという事ですね。
山に登るためのジャケットは、もう山を切り崩して作られる事はありません。
海に入るためのスーツは、もう海を汚染して作られる事はありません。
クモの糸は、その他自動車産業、建築産業や医療関係にも
利用されることが分かっています。
スパイバーの今後の展開
これから、クモの糸(QUMONOS)の技術が私たちの生活を変えていくでしょう。
タイに工場が設置され、さらに量産が進んでいます。
そして、2021年にはアパレル販売開始、上場も間近とも騒がれています。
色んな会社とのコラボも数多く計画されているようです。
脱石油素材を生み出した企業が日本にあり、
世界的に注目されていることを日本人として誇りに思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました😊