1.エジプトのオリオン信仰

 

1)7,500年前 天文学のはじまり

 メソポタミアでシュメール人が灌漑、小麦等の農耕、羊や山羊の放牧を始め、交易のために外洋航海もおこない天文学が発展した。

 

 

2)5,500年前 エジプトのナカダ文明Ⅱ

 エジプト先王朝時代のナイル川中流の都市ナカダは東方のシュメール人らとの黄金等の交易で繁栄し、シュメール人からエジプトに星信仰が伝わる。

 

3)5,300年前 ナカダ文明Ⅱが発展しエジプトに太陽暦シリウスナイル暦が誕生

 明けの明星としてシリウスが昇ってくると母なるナイル川の氾濫の季節が始まり肥沃な大地が生まれるのでシリウスが信仰された。

 

4)4,500年前 ギザのピラミッドが作られオリオン座の三ツ星形に配置される

 王の間に開けられた穴からは南中したオリオン座三ツ星、女王の間からはシリウスが見える構造になっている

 

2.中国におけるオリオン座三ツ星伝承

 5,000年前には伝わる

 

3.日本におけるオリオン座三ツ星伝承

1)北関東等

 縄文中期の4,500年前頃に北関東の埼玉県、群馬県、栃木県や静岡県等の山間部等に伝わる。埼玉県の秩父地方、入間地方等に多く伝わりオリオン座の三ツ星の位置を農作業等の暦として使っていた。

 

星の伝承が伝わる秩父の棚田 バックは武甲山

 

 

 東京から一番近い棚田

 

2)沖縄の黄金三星伝承

 沖縄諸島ではオリオン座の三ツ星を黄金三星(クガ二ミチブシ)と呼んで王の守護として大事にしてきた。沖縄への渡来時期は不明。3,000年前説もあり

 

 オリオンビールのロゴにも黄金三星

 

 最後にりんけんバンドの名曲「黄金三星(くがにみちぶし)」の歌詞です。


 果てぃ知らん天ぬ 広がいぬ中に 明々と照ゆる 黄金三星
 午ぬ方ぬ彼方 島ぬ中空に 黄金三星ゆ 拝む嬉しゃ
 まくとぅ神々ぬ あぬ星座にいめら 島とぅとぅみ果報 御願さびら
 果てぃ知らん天ぬ 広がいぬ中に 明々と照ゆる 黄金三星