今度は
私の番だ
私は小さい頃
お腹が空いては泣いて
排泄しては泣いて
父や母を呼んでいた
身体の不調があっても
とりあえず泣いて
父母に
あやしてもらった
少し動けるようになったら
兄とケンカしたりして
また泣いては
父母に抱いてもらった
ちょっと大きくなると
たまに
生意気を吐くようになり
父や母を
困らせた
学費はすべて
出してもらって
食費や生活費も
負担してもらってるのに
そんな苦労は露知らず
自分一人で大きくなったような
自分勝手なわがままを
ずいぶんと申しました
家を離れ
一人暮らしを始めると
手にした自由を満喫し
父母の心配をよそに
やりたい放題
無茶をしました
そして今
父母の病院受診に付き添い
入浴を手伝い
そのうち
トイレ介助や
最終的には
食事も
食べさせてあげたり
するんだろうなぁ
でもそれって
今まで
俺にしてくれた
すべてのことを
返してるだけだよな
そう考えると
それはそれで
当然することだし
わがまま放題だった
自分よりも
全然マシだね
今度は
俺がめいっぱい
心配して
ちゃんと最期まで
見届けないとね
それが
あの二人への
恩返しになるならば
私は喜んで
受け入れ
しっかりと
自分の責務を
果たそう
私の命が
今ここにあるのは
あの二人の
おかげなんだから

