1番の転機は病気。
脳腫瘍だろうけど、
いま思えば下り坂の始まりって最初の結婚相手と関わった事だろうと思う。
そこからゴロンゴロンと転がり始めた気がする。
最初の離婚後、数年の間に色々あり、父が旅立ってしずかにメンタル崩壊していた自覚もなく、
関わらないような相手と関わって再婚する事態に向かった事、
そして脳腫瘍。
最初の転がりがなければ結果的に
脳腫瘍にもならなかったのか、
どのみちなっていたのか。
わかるはずもない事で、
全部がタラレバな事だけど、
時々考えてしまう事はある。
ただ、
脳腫瘍で後遺症を負って中途障害者になって、こうにまでならないと、
それまでに擦れ込まれてきていた独特な思考に気づく事は出来なかったと思う。
身体は不自由になったけど、
心は自由になれたような、
そんな矛盾したものを感じている。
どちらが良かったのか、わからない。
あのまま、気づかないまま居られたら楽だったのだろう。
おかしなまま、それに気づかずに。
でも、気づけて良かったとも思う。
あのままでは、絡みついていた色々な鎖を外す事は出来なかったから。
命以外ほぼ失って前の自分は確かに死んだけど、
中身はパワーアップしたと思う。
身体が不自由なのは辛くてシンドいし、死ぬまでどこか見下されたりバカにされるのだろうけど、
人間はどうあってもそういうものなのだと知ったから、嫌だけど受け流していくしかない。
嫌な重りを背負ったまま下ろせもしないけど、中身は磨いていけたらなと思う。
必要な転機だったのかもしれない。
と、必死に思おうとしているのかもしれない。
