ワンピースが好きだった。
脳腫瘍になり手術からの後遺症
→身体障がい者となってからは、
着飾る事から遠のいた。
気持ちも身体も。
着れなくはなかった。
でも、着たいと思えなかったし
着る気にもならなかった。
なれなかった。
実家で同居させて貰っていた時は、
手のひら返しで実母の態度が変わり、
同居の兼ね合いもクソもなくなって
とても住みこごちが悪かった。
精神的に穏やかな時などなく、
仕事も決まらず身体は前と違ってしまって、
身なり云々になど…着飾るなんぞしたい気持ちにもならなかった。
そもそも、身体が不自由だとその身体でまず安全に動ける服装などじゃないとあらゆる事が立ちゆかない。
例えばヒールを履きたくても平衡機能障害で年中無休のめまいがあれば履く事は出来ない。
履けなくはないけど、それで出歩けば必ずマイナスが返ってくるだろう。
そんな危険性がありながらも着飾りたい気持ちなど私にはない。
とにかく諦めた方が早いし、
気取る余裕もない。
過剰に着飾る事の意味そのものに疑問を持つようになったという事もあるし、
そもそも着飾る元気も気力もなくなった。
もう、汚くない程度でそこそこの身だしなみが“整ったように見える”状態であれば良い……と。
実家からの引っ越しが叶い、
子どもと私だけの生活で少しは精神的にも穏やかにはなった。
とは言え常にシンドくはあり、
やっぱり着飾る云々に気持ちは向きにくい。
それでも、指輪を買いたいな〜とか、
この服いいな〜等と感じる程度にはなってきたようで、
今日は本当にいつぶりだかのワンピースを着ている。
お気に入りだったワンピース。
下に黒のキャミソール?を着て、
上に透かし柄の入った白い生地を着ると黒がその透かし柄の部分から模様となって良い感じになる。

今は嫌な、トゲのような言葉があって、若者から見たら私は「痛い」中年女なのかもしれない。
でも、知らん。うるせぇわ。
ほっとけや……。
何が痛いのだか。
じゃあ見んなや。と思うし、
そんな風に感じて言葉にして相手に伝える君こそが痛いと思うがな……となる。ほんと、放っておけよ。
在宅ワークだし、
暑い時期は危険で家から出られないし、
着たいものを着て自己満足しようと思った。
暦の上ではもう秋。
そんな日の久々のワンピース着用。
これは、若向きよね…というワンピースもあるけど、どうせ家の中だけだし
着ちゃおうかな。誰も見ないし!
あ…今日はピザーラさんが来てくれる…
ま、いっか