今は、


火のないところに煙は立たない


じゃなくて、


火のないところでも

煙を立たせる


という印象。

そうして人を貶めたり…、

そんな時代だと感じる。


しまいには、

騙すほうが悪いのに、

『騙されるほうが悪い』とか言い出しちゃって…。

もう、何がどうなっているのだか。


何を信じれば良いのだか。

何を基準にすれば良いのだか。


私は、自分と親しくしてくれている人達に対して、信じるとか信じないとかそんな観念すらない。


相手を信頼している状態で、

それは、これまでのお互いの言動のやり取りの積み重ねから私が感じて得たもの。


だから、関わった事もない真っ赤な他人とのやり取りは、どこをどう見て何をどう判断すれば良いのかわからない。


顔や声、話し方など、その人のまとう空気感や言葉の選び方、立ち居振る舞いでぱっと見て受ける印象からも何となくはわかる事はある。

第一印象もあてにならないこともないとは思う。


ただ、

巧みに騙す人間が居る、

上手に良い人を立ち回る人間も居るから…、

その第一印象で進めてよいのかな…と

なって、まず疑ってしまう自分に気づくと悲しくなる。


でも、

鵜呑みにすればきっと足元をすくわれる…。そして、騙されて愚かだなと罵られる…。なんという事だろう。


常に疑わないと簡単に騙される、

そんな世になってしまった。


正直者が馬鹿をみる…って、

こういう事なのかも。


殺伐さに拍車がかかって、

人間同士の心はもっともっと分断されて、

滅びに向かっていくのだろうな…と

私は思っている。


人情とか、

「情」という観念そのものが無くなるのかも。

「相手の気持ちって何?」

みたいな…こわ…。


おそろしや。