私は脳腫瘍摘出後7年目あたりから(?)就活をし始め、やっとの思いで得られた職の障がい者枠で働いている。
在宅での制作の仕事だけどノルマはなく、「量より質」で「体調優先」で働く事の出来る状況。
とても有り難い。
面接の時に、出社する事もあり…という条件は承知していたものの、
制作物は宅配でのやり取りで、
面談はZoomで…と、非対面でこれまで対応して貰えて時間が経過していた。
出社出来る人はしているようだけど、
私はめまい症状がある事もあってか
毎月出社して等という無茶な事は言われてこなかった。
だから、当初の条件から変えてくれる感じなのかな…なんて思っていたけど、それは違う事がわかった。
先月のこと、本社の相談員という存じない人物からメール連絡が…。
一度電話で話したいです〜からの
出社しませんか〜と。
普段私が籍をおき、やり取りしている
支社のスタッフからだと出社を促しにくいからなのか何なのかわからないけど、非正規雇用の面談に本社の人が出て来るという…。
こりゃあ、出社を渋るから肩叩きを直接しにくるのか…と勘ぐったりもした。
私の勤務態度はいたって真面目で、
全体的にきっちりかっきりした仕事をしているからそれは違うか…?とか…。
いや…出社しないなら契約更新出来ないよぉ〜みたいな注意勧告を直接するため…?とか、
とにかく色々詮索した。
だってアルバイトとの面談に本社の人間が出てくるってなに?と、私には不思議でならなくて。
本社の方ってそんな時間がおありなの…?と思ってしまって。
実際面談をすると、
“年に2度位出社してもらえるといいかな〜と思います。”みたいな感じだった。
こっちは年に1度でもキツイっすと散々示しておるのに。
それを2度いかが?とあえて言うのかよ…と。
“会わないとわからない事もあるし、
制作物のレクチャーをするにもZoomなんかだと細かな事はわからないし…”と。
制作物のレクチャーにしても、今の時代動画で共有するとかやりようは幾らでもありますがな…直接会わずともやり取りでそこそこわかるやんか…とか、
頭の中でツッコミまくっていた私。

私はどんどん殻に閉じこもっていく自分を感じていた。
あ…これ言っても無駄なやつだな…と
早々諦めに入っていった感じ。
“◯◯さんまだ若いし、年を取ると多少無理をして維持するような所もあるから、その維持のつもりで年に2回出社、どうかな?”といった事を言われ始めてから、
スーンのスピードに拍車がかかった。
中年より上からすれば中年はまだ若いだろうけどね。
パット見は若めかもしれないけどね。
でも、障がい者だと若いから云々とかあまり関係ないというか…。
機能を失った側からすると、
若めだとむしろ際立つというか。
機能の喪失って、
どうあっても、
何をどうしようが、
努力しようが何だろうが、
どうあがいたって出来ない事が現実として目の前に確かにあるという事なのよ。
それを、
若いから大丈夫そうじゃない?
頑張ってみない?みたいにせっつかれてしまうと、
相手に悪気が全くないとわかっていても複雑な気持ちになってしまう。
こっちも、伝えたところで本当の所が相手に伝わって我が事のように理解出来るかな?とは思っていないけど、
よくわかっていない状態で頑張ってみない?とか言われるのはちょっと…何とも言えない。
多分、同じ立場になったら同じ事を言えないと思う。
基本、無理をしないと生活が成り立たないし生きていけない状況だから、
常に頑張らなければならなくて、
頑張り続けなければ進めないからずっとずっとずーっと頑張っている状態なのに、
仕事でも出社という無理をしないとならないのか…と、つい放心してしまったというか。
もうそれに慣れた所もあって、無理をしている自覚は薄れている気もするけど、結局こういう身体になってしまうと死ぬまで無理して頑張り続けて、
嫌なことも大変な事もずっとずっと日常で、それこそが当たり前なんだなと悲しくなる。
頑張っていても、もっと頑張らないとならない…。
そうじゃなきゃ仕事も出来ない…?
難なく動ける人間の老化と、
そもそもがマイナススタートの身体障がい者の老化というものは、
同じ次元で考えるような事なのか…?
結局は、難なく動ける人間の感覚に、
どうにもならない状態のこっちが寄せないとならないおかしな空気感と現実。
水を低いほうから高いほうへと無理やり流すような無茶苦茶ぶり。
それをおかしいとすら思わず、
わかっていない現実。
そんな感じで悶々としかしなかった面談はひとまず無事に終わったものの、
あからさまに強いられないまでも出社という条件は変わらないのか…と、
私としては伸びしろを感じないわぁ…という印象しかなかった。
そこに固執するのは何故なのか…と。
考え方を変えて、年1で出社する位で
ゆったり働けるならいいか!と割り切るか、
はたまた他も視野に入れ動き出すか…。
なのかなと思った。
どちらにせよ、毎回契約更新されると思っているのも危ういから、
危機管理をしておかないとな…とは思った。
それがこの身体だと大変どころではないから手つかずのままいた所もあるよな…と反省。
これを機にちょっと先の事を真剣に考えて他の道も探しつつ働かせて貰おうかな…なんて思い始めた。
この身体で出来る事は本当に少なくて、容易にはいかない職探しとなる。
出来れば副業として今の仕事と並行してやっていけるものが見つかると良いのだけど…難航するだろうな。
難なく動ける身体であっても大変な事なのに。
色々シンドいなぁ…。