100歳目前の大伯母に勝手に手配しておいた米が午前中に届いたようでホッとしている。
これも注文時に見た配送予定期間よりもはやかった。
大伯母に頼まれた訳ではないけど、
現状では「欲しいから買える」状況ではなく、例えヘルパーに頼んだとしても店では売り切れている可能性の方が高いと考え先手を打っておいた。
大伯母は可愛げがない方だから…
“まだあったのに”とか考えなしに言いそうな気がしなくもない。
私の価値観がガラリと変わり、
自分自身のおかしかった部分を大いに自覚してから色々な人間を見る目がすっかり変わり、大伯母を見る目も正直変わった。
ただ、大伯母がどんな感覚だったかはさておき、私を可愛がってくれているのは確かだから、
認知機能の低下で私の事もよくわからない時があるようだしかなりトンチンカンになってしまう事もあるけど、
この世を去るまでは必要そうな支援はしようと思って動いている。
これまで通り、ネットスーパーでの買い物代行にしても。
さて、私が送った事がわかっているかしら…。
それに関しての連絡は来るのかしら…。期待はしていないけど、認知機能の確認…的な感覚。
私はもう介護現場に居ないから他の高齢者の現状は全くわからない。
でも、買い物に出るのも容易ではなく
買いに出られたとしても店で売り切れていた場合、米を求めて店のはしごを出来るのかというと難しいと思う。
子供等との同居ならそういった心配もないだろうけど、独居だとどうにもならないのでは…と思う。
高齢者世代は配送の手配は出来ないだろうし、買いに行けなければ米は食べられない…となるだろう。
そもそも、米が買えないという状況であるという情報もキャッチしにくいと思う。
テレビやラジオで知ったとして、
買う手段はないだろう…。
どうしているのだろう。
ただ我慢している気がする。
子供が居ない独居で介護の支援が全くない…となったら、それこそ術がなさそう。
介護保険だって状態に合わせて使えるサービスは限られるし、
そうなるとどうなるのだろう。
完全にとりのこされているじゃないか…何か対処しているの?
誰でも必ず歳はとる。
必ず高齢者になる時は来る。
だけど、若者〜中年あたりの時分には
わかっていてもメチャクチャ他人事…。
想像力がなければもっと他人事…。
歳はとるけど、遠い話…だからあまり関係ない…実際そんな感じだろう。
でも、何となくで想像している高齢者と、実際その状態になるのとではとんでもなく違うはず。
様々な事が出来なくなり、
行けなくなり、
あらゆる事を制限される状況が訪れる。機能低下していくし。
誰もが必ずなる事なのに、
遠い事だからとどこまでも他人事で対策もせず、
実際その立場になったら酷い現実…。でも気付いた時には遅い。
弱者の声に耳を傾けられる事はまずないから。
だから当然何かしら対応される事もまずない。
目が向くのは、難なく動ける世代であって、その弱音であって、
本当に目を向けるべき対象に目を向けられる事はまずない。
向けられたとして迅速に対応される事もないような。
だから、気付いた時には遅くて結局何もよくならない。負のループはずっと続く。
人生100年時代、後半はひたすら我慢の日々。我慢に浸る高齢者になる。
免許返納をしない、
出来ない、それも何故…?
しても問題ないならみんなヒョイヒョイするだろうよ。
でも、しない、出来ない…それは対策が何もなされていないからでは。
それに対応する事は、高齢者の運転事故を防ぐ事に繋がるだろう。
でも、しない。
若者は、短絡的思考で「高齢者なんだから返納しろよ!」と簡単に言う。
どうしてかわかっていないから。
君ら、高齢者になった途端返納しろよ?困っても何でも返納しろよ?
その頃には強制返納になっているかもね
きっとその時になって初めて気づくのだろう。
いかに想像力なく簡単に言葉を発していたのか。
いや、気づけるかな…………?
状況に応じた対応が出来るなら、
今こんな状態じゃないだろうから、
このまま進んで行くのだろう。
人間は本当にどうしようもないし、
お国柄もあるし、
何にしてもキチキチで苦しい未来しか思い描けない。
重苦しい高齢者生活に向かって進んでいこう。
なんかもう、
諦めるしかない気がする。