数年ぶり?に子供と外食へ…。

息子デコボコっちが焼肉に行きたいと言っていたから。


私は障害もあって長期休みにどこかへ連れて行く事なども出来ないから、

ここはいっちょ思い切って連れて行くか…と思い。


私は自主的に肉を食べない。

状況的に口にする事もあるし、

魚介類も口にするからメチャクチャ

半端な、なんちゃってヴィーガン。


だから、焼肉も子供達の付き添い。

娘に行ってきたら?と頼むのもなぁ…と思って。


私は元々外食が好きではない。

見知らぬ他人が複数居る空間での食事では気持ちが休まらない。

自意識過剰な所もあり、他人からの目が気になった。

だから家でゆっくり自分のペースで食事をする方が好きなのは今も変わらない。


今は複数の後遺症もあって、

そのうちの顔面神経麻痺も大いに影響している。

口も半分動かないし、

食べにくくて時間もかかるし、

口周りは汚れるし、

思うようには食べられない。

それが気になり味云々どころでもなく、食べる事に必死…。


他人がジロジロ見るとも限らないけどどうしても気になってしまう。

口が半分しか開かない事によって思うように食べられずもどかしく、

食事を楽しむどころでない。


外食時、私はティッシュとゴミ袋を持っていく。

ポケットティッシュじゃなく、外箱のないタイプのティッシュを。


口が汚れるからだけど、私だけなのかな、麻痺側から鼻水がよく出るから。

緊張したらそうなるのかわからないけど、家ではそこまでではないから何かあるのかも。


杖で移動すれば必ず嫌な視線を浴びる事も結構な負担になる。

これは気のせいではなく、

障害を負った当初よりは慣れたとは言え、いつまでもどこまでも不快で慣れる事はないのだな…と感じている。


何をしてくれる訳でもない無責任な赤の他人のする事など気にする時間が無駄とわかっていても、

外出の度に毎度そうだから不快度はむしろ増してきている。

ルッキズム(見た目至上主義)すぎて内面に目を向ける事の出来ない人間に

ウンザリな気持ちも加わって。


外出すると必ず不快になる事に加え、外食するとなると更に店内で席までの移動でジロジロ見られる事、

食べる事に難がある事、

他人との空間に不快感がある事…などなどから、外食は全く気のすすむことではない事に変わりない。


気軽に食べに行けるのなら、

お代さえ払えれば食事の準備も片付けもなく楽しめて楽なのだろうけど、

私の場合そうではない。


だから、結局片付けの手間は発生してしまうけど宅配頼りにしてしまう。

そうして外食の代わりに有り難い宅配に頼ってきた。

その方が私は美味しく感じる。


でも焼肉は…家ではしたくないし、

連れて行くしか…と、かなり思い切って徒歩圏内にある焼肉店を予約した。


予約をしたからには当日は雨でも行かねば…と天気の心配もしながら。

もちろん天気予報は事前にチェックし予約を入れた。


複数の後遺症を抱えていると、

足が悪いだけだったなら…と本当に思う。

平衡機能障害がなければ、そこまで移動も大変ではないし、時間はかかってしまうけど遠方に行けなくもないと思う。


世の中、より大変な状況の方はおられると思うけど、平衡機能障害というのは何とも…何なんだこれ?と思う、

通常なら体験する事のないヘンテコな世界…中々悲惨な障害だと思う。

常にあるめまいで行動がかなり制限されてしまうし、常にめまいがあると地震に気づかなかったりする。


生き地獄的。

カテゴリづけをするとしたら、

生き地獄カテゴリだろうな…。

動けるけど思うようには動けない…。

生殺し…?


私、やっぱり前世で大罪を犯したのか?


徒歩圏内には2件ほど焼肉店があったけど、予約しやすくて近い店を選んだ。

ここでも、「行きたい店」というより「行ける店」を選択する事になる。


と言っても、今回はこっちのお店の方が良さそう…と思ったし、身体的に考えたら席の形態がそちらの方が良さそうだった事もあった。


以前、障害者ではなかった頃、

その場所が他店舗の時に行った事があったから、

店内までに急な階段がある事はわかっていた。

看護助手をしていた時のなんだか会で行った気が…。


その急な階段がちょっと心配だったけど、いざとなったら娘や息子に手を貸して貰うつもりだったし、

バッチリガッチリな手すりがあったし、店員さんも最後の1段が高めになっています…と声かけしてくれたからわりと難なく上がれたけど、


帰りは視覚的に凄く恐かった…。

メチャクチャ恐かった…。

下りるのは結構恐かった…。


予約席は端っこだったから良かった。顔の動く側が通路側だったから、

そこまで顔面神経麻痺側を覆う事なく過ごせた。


注文は、予約したからかQRコードをスマホでスキャンするとスマホからの注文が可能だった。

他の客は口頭で頼んでいたから、多分予約したからだろう…。

娘が注文してくれた飛び出すハート


開店の17時からの予約にしたけど、

わりと人が居た…。

あまりガヤガヤ居る中を歩くのは嫌だったから開店時間からの予約にしたけど。


おかげで息子からは時間早くね?と言われた。うるせぇ…。


どこかへ連れて行けない分、

好きなものを注文させた。

お給料も頂いたしニコニコ

お残しはゆるしまへんで!

と伝えてから。


私はライス小とナムルの盛り合わせ?で充分だった。

ライスの半分を息子にあげたけど。


野菜を頼んで焼いて…とも思っていたけど、食べるのと焼くので精一杯…。


予約は2時間枠だったけど、1時間程で食事を終えた。

そのお店でデザートを頼むか、

ファミマでゴディバフラッペ?を買うか選ばせて、結局ファミマへ…。


子供達は満腹だったようだけど、

フラッペを片手に共に歩いて帰った。

ゴディバのフラッペ…高いから中々口に出来ないけど、満足してくれたかしら。


私はCCレモンフラッペ?を持ち帰り、帰宅後そのまま食べた。

ソルベ好きな私はミルクを加えるのは好かんから、そのままが美味しかった。


終戦日に子供達を焼肉へ…なんて、

ちょっと気が引けたけど、

ごめんなさい…と思いながらかなり頑張って外食に行った。


こんな風に穏やかな時間を子供と過ごせる事に感謝しないとな…とも思った。


娘はまた行きたいと言っていたけど、

息子はラーメンの方がいいと言いおった…。

焼肉代でラーメン何杯食べられるか…

10杯は軽くいけるぜよ。


ラーメンは娘に行ってきてと頼もう。何度も子供達だけで行かせているし。


体が何でもなく動いていた頃は何でもなく過ごしていたけど、

ひとたび機能を失うととんでもなく色々あり制限ができ、


結局どこか切り捨てないとならない事になる…これがアンメットか…。

残念ながら、影はなくならないと思うのが障害を負った私の体感。


そうしようとする事は必要だと思うけど、世の中そこにまで目を向けられる人間はそういないからこそのこんな世なのだろうなと改めて思う。


結局、不快。


ひとまず連れて行けて良かった。

私はもう無縁の場だけど。