世の中、

知らない事がたくさんあって、

知ろうともしない事もたくさんあって、

死ぬまでにどれだけの事を知り、

自分の身にしていけるのだろう…

そんな風によく思う。


こんな事が記してあった事に今回気づいた。


これはいつから表記されていたのかわからないけど、ユニバーサルデザインフードという言葉すら私は知らなかった。わりと最近の言葉なのかな…。

元介護職だけど知らなかった。


自ら介護についての情報更新もしていないし、もう知らない事だらけだろうな。

もう、私には「したくても出来ない仕事」だし…なんて思うと、情報更新しようとも思えなかったりする。

簡単に表現するとしたら、

もう“関係のない事”で、

だから知ろうともしないし、

知らなくても困る事も何もない。


そういう事が世の中たくさんあって、

自分に必要な事や関わる事には知る姿勢があるけど、

そうではなければどこまでも無関心で知る事もしない。

自分には関係のない事なら尚更。


だから、障害者とどう接すればいいのかわからないとか、

高齢になったらどういう困りごとが出てくるのかとか、

想像もつかないのだろうと思う。


いつか必ず来る高齢期の事もまるで他人事で一向に改善すらされないのに、自分はなるかもわからない障害者がどう大変なのかとかそんな事、

考える訳もないよな…とも思う。


恋愛にしても、対象が異性の人間には

対象が同性の人間の事はわかろうともしないような。

ただ、異性か同性かの違いなのに。

たまたま異性か同性かの違いなのに。


それで何で対象が同性の人間だけが悪い事をしているかのような、後ろめたい気持ちや知られたくない気持ちを抱えて生きなければならないのだろうと思う。


気持ち悪いとか言う人間…そんな思考のお前こそが気持ち悪い…と思うけど、

色々な事を見ていない人間は視野も狭いから、何とも言えない…。


ドラマ、「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」を観て、

初めて知ったアウティング

原田泰造さん好き。

♬曲がった事が大嫌いー、

はーらーだたいぞうでーす♬

何だかずっと好き。

俳優さんとしても活躍されて、お笑いの方々とかって表現能力が高いんだなぁ…と思う。

凄いなぁ。


アウティングという言葉すら知らなかったし、この事で自ら生を終えた人が居る事も知らなかった。


知らなかったし、知ろうともしなかった自分が居た。

自分の身に起きていない事だと、

例えニュースで流れて耳に入っていたとしても留まらず、“知らない”事になってしまうのだろう。


知らない事が故意ではないにしても、

それすらも罪なような…これまでいかに何も知らず、知ろうともせずに過ごしてきたのだろうと思った。


そして、障害者にならなければそれに気づき悔いる事もなくいい気になって生きていたのだろうと思うと、それもゾッとする。


手術を境に出来ない事を急に突きつけられ、あらゆる事を諦めないと1ミリすらも動けない事になって、

嫌な思いをしない日なんてないその立場になって、

そうにまでならないとわからなかった事があったのだと思い知った。


悪い事をしている訳ではないのに、

何かが恥ずかしいような。

表立って堂々と出来ないような、

そんなモヤモヤがつきまとうというか。

今なら少しはわかるような気もするけど、本当の所は多分わかりきれない。

想像すらつかない事もあるだろうと思う。


経験をしないとわからない事、

当事者にしかわからない事。


色々な体験をする事は大事だとは思うけど、

それで全てわかったような気になってこうだよね?みたいに振る舞ってしまう事もまた、違うんだろうな…と思うし、そのあたりは難しいけど…、

想像力をかきたて寄り添おうとする気持ちは大事だと思う。


とは言え、本当のところはその人にしかわからなくて、

でも、わかろうとする気持ちはやっぱり大切で。

それがまず一歩だと思うから。


人間、知らない事はコワイし不安。

それなら知ろう、そう思えれば良いのだけど。


ドラマ、おっさんのパンツ………の沖田父さんのようにアップデートしようと努める人ばかりかというと、否なような。


相乗効果のような出会いすら難しいような気もするし…、でも、

出会いによって変わる事って確かにある…急に道がひらけたり。


これまで◯◯だったから…とかじゃなくて、アップデートし続けられる人間でありたいな。


1番マズイのは、

そこそこ頑張ったにしても、

何となく色々ハマってたまたま上手く歯車があってそれなりになっている風の人間が、色々経験したつもりになっている事かも。


そういう人間の言う事って的外れだったりする。

結局わからないで物を言うから。

わからないで言っている、その自覚すらないのが困るのだ…。


ボーッとしていないで、アンテナをはって生きないと…と思う。