加齢に伴う変化って、
よくわからないなと思う。
白髪とか顔に限らずシワやたるみとか、目に見える事はわかりやすいけど、アンチエイジングで頑張ってケアしたり、童顔だったり白髪が少なかったりするし、人それぞれだから、
この年齢でこうなる…という目安がよくわからないというか。
何だか隠したくなってしまうし。
見た目至上主義だしなぁ。
だから、いつ閉経なのかとか、
歯が抜けだすのはいつ頃だったとか、
代謝の低下を感じ始めたのはいつだったのかとか、
内部の事を直接知る機会がない。
親に聞くという観念すらなかったし…。
職業柄何人もの高齢者と関わってきたけど、そういうものだという視点でしか見ていなかったし、それまでの経過を細かく伺う事もなかった。
“こうだったのよ〜”なんて言われても、“そうだったんですね〜”で終わっていたし。
そこまで個々に関わっていられないという状況もあったし。
だから、自分の加齢は自分でしっかり体感する事になって、『あぁ、こんな気持ちになったのかな…こうだったのかな…』なんて考えたりする。
40代になり、いよいよ老化を体感してきて1番身近な恐怖は更年期障害だ。
他も色々あるけれど…。
生理が終わるという、煩わしさからの解放と同時にホルモン状態は変化してしまう事…それが自分にどう出るのかという不安。
いよいよ生理周期が乱れてきた時には、“これが最後なのか、いよいよなのか…”と名残惜しいような感情が沸き起こる。
ほんと、人間はないものねだり。
ここ2ヶ月ほど、これは来たというのか?という状況で、周期としてカウントするのだか何なんだか…という感じで、いよいよこれ以降1年来ないのかで幕を閉じる事になるのかな…なんて少し寂しくも思っていた。
でも、今回は生理前症状が物凄く、
胸は張るわ、頭痛腹痛はあるわ、
熱っぽいわ、めまいは増すわ…明らかに前症状だった。
私の場合めまいが増すのが1番コワイのだ…ゴミ出しで階段でよろついてこわかったし。
これで生理が来なかったら何なんだ…なんて思っていたら、盛大に来た。
目覚めたら腰痛…そんな朝を迎えた日中にまともにやってきた。
ホッとしたような、嬉しいような、
物凄く複雑な気持ちではあったけど、
正直、“まだホルモンバランスは
かろうじて大丈夫みたいだな…”と、
安心した。
体の中では本当に色々な動きがあって、私は全然頑張っていなくて無自覚なのにホルモンやら何やらは懸命に体を整えてくれている。
本当に体って凄いと思う。
小さな受精卵から大きな個体となって
何十年も生きたりするのだから。
そんな体の働きをあまりわかっていないのに、わからないでも生きていけるのは、ひたすら頑張ってくれている臓器…細胞やホルモン…あぁ、全然細かくはわからない私。
物凄く怠慢な人間な気がする。
ごめんね、体…と思う。
だから時々ハッとして、
体さんありがとう…
臓器さん、みんなみんなありがとう…と体に手を当てお礼をする。
そのサマは不気味だろう。
誕生したら死ぬまで何の見返りもなく動き続けるのだから、時々の思い出したようなお礼だけじゃ割に合わない…合わなすぎる。
でも、動く事をやめない体。
出来るケアをする事が体への恩返しなような…時すでに遅しな事もあり、
何とも言えないけど、
体があるから出来る事があって、
今ここに在るのだから、
やっぱりボーっと生きていちゃいけないよなと思うのに、
ダルくてダラダラしてしまう自分をぶん殴りたくなる…
それにしても久々のまともな生理はキツイわ…中年だからかしら…
若かったからそこまで堪えなかっただけか…なんて思う。
やっぱり、若いってだけで色々賄えていたらしい。
その時期は過ぎた。
そう自覚し過ごさねばならない今後なのだろう。