正月から続いた不調で念の為胃腸科受診し、前回の検査が10年前だからしておく?みたいな感じでお願いする事になった胃の内視鏡検査。

たまたま翌日空いていた時間に検査予約を入れて貰った。


前回は口から。

喉の麻酔はあったものの、オェオェしたのは覚えている。


鼻からは初めて。

私は顔面神経麻痺があるから、前回の検査のような上を向いて喉の麻酔の薬を口を開けたまま待機出来るか不安だと伝えると、じゃあ鼻からならいいかもと鼻からになった。


まず、

食事は前日21時までで飲水は可。

でも、飲水も検査の1時間前までという事だった。

当日朝はご飯も定期薬もNG。


病院では、内視鏡検査室で座ってまず血圧測定。

胃をきれいにする薬を100cc位飲み、

それから鼻腔を広げる薬?を両鼻から注入…注入時息を止め、

注入されて喉に達したらそのまま飲み込んで流し鼻をすする…を両鼻×2回薬を注入して、液が浸透するまで座ったまま5分弱待った。


そこから検査台に仰向けで横になり、今度は鼻の麻酔を両鼻から注入…これも同じように喉にまで通して飲み込み、

少しすると先生登場。


どちらの鼻から挿入したいとか希望はありますか?と聞かれ、私は麻痺のない方でお願いした。

直径5ミリほど?で10センチ程の柔らかいチューブをまず仮挿入。

そのまま1分半…。


そこから左側臥位になり、

“飲み込むとむせるから垂れ流して”と言われた唾液受けのシートを顔の下にしかれて口元にティッシュをあてがってくれて、


仮のチューブを抜き、いざ内視鏡検査開始。

空気を入れながら検査をするけど

なるべくゲップは我慢してと言われながらグイグイと進む内視鏡…。


鼻から喉へ、喉の奥へ…という時はゴゴゴみたいな感覚があった。

オェとえづく事はなかったけど、気分の良いものではないな…と思いながら黙々と呼吸をした。


鼻から機器が入っていき、

涙が溢れてきた感覚があった。

苦しいとかじゃなかったけど、何とも不快な感覚で、喉もキツイけど鼻も鼻だな…なんて考えていた。


背中側に居てくれた看護師さんが、私の背中に手を当てて支えながらずっとトントンさすさすしてくれて、それが凄く安心出来た。

これぞ『手あて』みたいな。


検査自体は5分ほどで、

唾液もいよいよ垂れ流しそうな時に検査が終わった。


そこからゆっくり起き上がり、

最初の椅子に移動して血圧測定。

“鼻血が出るかもしれないから、

鼻は優しくかんで下さいね、

飲食は検査から1時間あけて、

少し水を飲んでむせなかったら大丈夫です”

と教えて貰って診察を待った。


結果は軽い逆流性食道炎と強いて言うなら胃炎…程度で済んだ。

検査中、声を発するよう言われたけど、

先生は、私が麻痺があるから…と伝えていたから声帯の動きを確かめて嚥下問題がないか確かめてくれたようだった。


画像で説明しながら、ちゃんと声帯が閉まったから大丈夫だよとわざわざ教えてくれた。


初診時は、

私が伝え漏れのないようにとメモしていった症状の紙を出しても目もくれず、手に取る事もなく、


少しグヌヌヌ…ピリピリとなったけど、

段々と態度が軟化したというか、

印象が最初とは変化した。

声帯チェックまでしてくれて。


大した症状もなく、薬も飲んだ方が良いという事でもないけど希望するなら処方できるよという事だったから、

大丈夫でーすチューと買い物をして帰った。

薬局行くのも私には大変だし。


私の気のせいなのか、

朝の薬を飲まなかったからなのか、

飲み込んだ麻酔のせいなのか…

わからないけど、なんかフラフラしたような。


私は身体のコントロールがきかないから、何でもない人には影響のないレベルでも影響してしまったのか?

気のせいか…?


デコボコっちにおみやげを買って、

自分のお昼の具材を買って、

午後からの仕事の前に食事…。


ほうとう!



水を飲んでも問題なかったから、

15時間ほどぶりの食事。

美味しく頂いた。

でも、なんか喉が痛い。

機器通過したからかな。

違和感じゃなくて少し痛い。


ご飯の保証のない外での暮らしを強いられている動物達は、15時間の空腹なんて当たり前なのかもしれない…なんて考えたら何とも言えなくなったし、


看護助手をしていた時に、

鼻からの経管栄養の方のチューブ交換が週2の入浴の度に行われていた事を思い出したら、気の毒さがこみ上げてきた。

だって月に8回も鼻から管を入れられて、引っこ抜かれて…うわぁ…ショボーン

管そのままだもんなぁ…嫌だよなぁ…と。


あぁ、知らないってコワイ。

知ってもまたコワイ…。


なんか、色々複雑な気持ちになった鼻からの内視鏡初体験だった。