まだ小さかった頃の娘にとって、

私の有言実行さは恐ろしかったらしい。

言えば必ずやり遂げる…そんな母親、

確かに恐いかもな…。


私は宣言した以上実行しないと気が済まないタチで、難なく動けていた頃はほぼ100%そうしていたし、出来ていた。

ところが世の中は、そうでもなかったらしい事に気づいたのは、わりと最近の事。


そんな私に娘がつけていた名は、


まじめ怪獣


ルールがあればそれを守り、

宣言した事もやり遂げる…………

真面目かっっっおいで


そう、真面目過ぎて恐かったらしい。

娘は私を機械的みたいな感じに見えていたのかもしれない。


だから、

娘も成長し、

私が障害者になって有言実行が緩む事があったり、色々経験して変な力が抜けた私を見て、


やっと人間らしくなったね


人間味が出てきたね

と言ってきた。


私をまじめ怪獣と呼んでいた事も、

わりと最近…少し前?に聞いた事。


娘はあまり女の子女の子していなくて、

話しまくる事もないから、

え…そうだったの…………と思うような事をボソッと言ったりするから、

言いなさいよ………そんなに我慢してどうするの?

と言うのだけど、それでも多くを語らない娘。


言動パターンはわかりやすいけど、

どこかわかりにくい…。

メッセージアプリ頼りだし。


後々、私が死んだ後に

『もっと直接かーちゃんと話しておけば良かったな』なんて事を思う日が来るのではと思う。

でもまぁ、それはそれか。

なんて。


障害者になったのはかなりの痛手で生き地獄でしかないけど、

こうにまでならないと変な力は抜けなかったのだろうなとも思う。


だとすると、なるべくして障害者になったのか…………嬉しくないし、

やっぱりこうはなりたくなかったなー。