元々、元仕事柄、冬季にはマスクをして仕事をしていた。
冷たい感じがするとか、ない方がいいと言われても、
相手にうつしたくないし、
うつされたくないから、していた。

子どもにうつしたくないし。

だから、着けていて息苦しいとか、
あまり感じない。

後遺症で顔面神経麻痺になってからは、
使用目的が“口元を隠す事”に変わった。

もう、数年になるけど、夏場も外出する時は着けている。

笑うと歪む、この顔をさらして歩く勇気はない。

例えば、

頭髪の一部に、物凄く目立つ脱毛があったりしたら、
人前で、深々とお辞儀が出来るか…

物凄く目立つシミを、ファンデーションで隠す事なく出歩いて、何の抵抗もないか…

などなど、例えは幾つかあるけれど。

なーんにも気にしない人も居るだろうけど、気にする人はひたすら気になるし、
私は後者。

これでも、だいぶ諦められるようになったけど、まだまだ諦められなかった始めは、色々な事に屈辱を感じた。
今もそうだけど、より、それが強かった。

屈辱的な事ばかり。

“女の子は顔が命”
“顔に傷がついたらお嫁に行けない”
なんて、耳にした事があるけど、

これに当てはめたら、
私って女じゃないって事かぃ?とか思ったり。
結局、人は見た目なのかね。

DQ母親が、

“美男美女はいいね~”
“そうじゃなきゃ可哀想ね~”

といった、
上っ面重視の、浅く薄っぺらい価値観の持ち主で、
それを間近にして育ってきてしまったから、残念ながら、少なからずそんな思考を持ってきてしまっていた。

でも、現状のようになって、
それがいかに浅はかで馬鹿げた思考なのかという事がわかった。

だから、私は子どもに、
人は見た目ではない、中身が肝心だぞと伝えている。

人間は、どこか自分と違う感じがするとか、パッと見て判断するような所があるのだろうな。
だから、けげんそうな顔で見られたりするのだろうな。
非常に不愉快だけど。本当に不愉快。

病気の症状も人それぞれ。
受け止め方も考え方も、何もかも人それぞれ。
同じ病気でも、色々な条件の違いで、その後が違ってきたり。
脳腫瘍なら、脳のどの場所に腫瘍が出来たのか、その場所や内容で全然違ってくる。
私も、場所さえ悪くなければ、今こうではなかったかもしれない。

同じ脳腫瘍でも、前と全く同じとはいかないまでも、元の場所で活躍出来ている方もいるし、
リハビリに励んでおられる方もいたり、さまざま。

でもやっぱり、大きな手術なんかをしてしまうと、どうしても前と同じとはいかなくなる。
開頭手術なんかは、めまいがするのでは…。

よく考えたら、おっかない。
頭の皮膚を切って骨を切って外して、
脳をいじって、また骨を戻して、皮膚を縫うのだから。

残る傷痕。
触ってわかる、忌々しい。

蘇る辛い術後からの記憶。
そして、今のおかしな状況。

カサンドラを抜けたら、
またカサンドラ。

日に日に増してくる気がするDQNぶり。

HSPであろう私には非常にキツイ。
もう、精神が…マズイ…。

どうしたら、あんな風になるのかなー。
わからぬ。

そりゃー、体調も崩すってもんよ。
しっかり休んで、明日は動かねば。
季節に関係なく、マスクをして。


いつか、しないで歩ける日がくると嬉しいけど。
マヒに効きそうな事をしてみようかな。
目が欲しくて買ったキラキラマスカラが活躍する日が来るかな。
また、口紅もチークもつけられる日が来るかな。
来るといいけど。

顔面神経麻痺でもご活躍されている方々、応援していますニコニコ