私がアンソニーロビンズ系のコーチングで習ったこと。それが「相手の世界に理解と敬意」だ。これはコーチングだけでなく、人生を生きていく上で本当に大切な考えだと思う。すべての人がこれをすることができたら、世の中は今より遥かに平和になるだろう。世の中でいじめや差別、夫婦げんかから国家間の戦争まで、争いやイザコザが起こるのは他者に対して、理解と敬意がないからだ。
人生を生きていく上で「相手の世界に理解と敬意」を示すことは、すべての人の人生において、とても重要なことだと思う。
ただ、どうやったら相手の世界に敬意を示せるのだろうか。ただ、「相手の世界に理解と敬意」を示そうと思うだけで大きく変わると思う。でも思うだけ、考えるだけではなかなか実践していくのは難しい。
これが実践できるためには、相手の前に「自分の世界への理解と敬意」が必要だ。それはどうゆうことかと言うと、多くの人は「~すべきだ」「~であるべきだ」「~しなければならない」という一見自分の考えのように思えて、本当は自分の考えでない、社会通念、社会常識、親の理想、周囲の考えに縛られ、支配されている。本当の深い心の奥底の自分がそう思っていないのにそれを自分の考えだと思い込んでいる。まずはそれを手放していくことが必要だ。
重要なことは2つ。一つは自分自身の中にある固定観念を手放すこと。もう一つは様々な視点や考えがあることを知ること。
私自身はこの考えに出会う前から、このために必要なことをしてきたのだと思う。世の中には様々な手法があるので、これを読んでいるあなたも自分自身にあったやり方が見つかればいいと思う。
私自身がしてきたことは主に3つある。
まず1つ目は、お釈迦様が悟りに至った瞑想法であるヴィパッサナー瞑想だ。私はこの瞑想を毎日最低1時間、できる日は2時間するようにしている。これのお陰で怒りや不安、執着から、日々解放され、心が本当に自由になった。そして、もっともっと私を心の深いレベルで自由にしてくれるものだと確信している。
「~すべきだ」「~であるべきだ」「~しなければならない」という考えはほとんどなくなった。その代わり、「~しよう」「~したい」という自分自身が本当に心から望む能動的な考えに変わった。「~べき」の考えを手放すと心も身体も本当に楽に、自由になる。
そして、私がしてきた2つ目は、心理学を学んできたことだった。これらを学ぶことで人には色んな考え方、視点があるということを客観的に受け入れられるようになった。そして人それぞれ、色々なバックグラウンドやトラウマがあること理解できるようになった。
そして、3つ目は占星学を学んだことだ。お楽しみ占いでない、学問としての占星学はニュートンやガリレオ、ケプラーといった西洋の天文学者や物理学者も研究してきた科学的な学問だ。占星学を通して、多くの人を客観的な視点で見てきた。そのお陰で自分の視点は自分固有のものであり、世の中には色々な視点・考え方・感じ方をする人が存在することを客観的に理解できるようになった。そのお陰で、違った考え方を容易に受け入れやすくなり、広い視野をもてるようになった。
客観的な視点が身につき、瞑想のお陰で平静心が保てるようになると、理不尽なことをいったり、自分の考えと違う人に出会ったとしても、その人が心が満たされていない、苦しみがある、そういった原因があるからそうなっているのだと、相手のバックグラウンドや心の中にある闇の部分にまで想像が及び、受け入れやすくなった。
「相手の世界に理解と敬意」をするためには、まず真実の自分を知ることがその第一歩だ。そうすることで相手に理解と敬意を示すことが出来るのだと思う。