『受精卵ワールド』  本山 聖子

 

不妊治療クリニックで胚培養士として働く長谷川幸。

 

受精卵と向き合い、命の誕生を願うこの仕事を天職だと思ってるが、幸自身も仕事で上京する前に母親から出生の秘密を明かされる。

 

胚培養士という専門の仕事、初めて知りました。

 

どんなにベテランの胚培養士がやったとしても受精の成功は神のみぞ知る。

 

祈るしかないのはなんとももどかしい。

 

でもそれが現実。

 

どんなにみんなが頑張っても成功するとは限らない。

 

先が見えない不安。

 

故郷の窮屈な人間関係、親子、兄弟、友人、仕事仲間・・・。

 

幸も人間関係に悩むが救われる場面も。

 

生殖医療に関わる人たちの葛藤と希望が描かれてます。