『時を接ぐ』 9月28日(金) ソワレ
地元のタウン誌で当たった劇団民藝の公演を観て来ました。
ご招待席はセンターブロック最前列
私の前に6~7人並んでいたけど、思ったよりいい席のチケットを渡されてテンションアップ
俳優さんたちの表情がよくわかり、引き込まれた2時間でした。
映画編集者として満洲映画協会「満映」で活躍した岸富美子さんのヒューマンストーリーをもとに、国や民族の壁を越えて協力した人々の姿が描かれてました。
富美子が娘に自分の過去をチラシの裏に書き綴り、それを読み返しながら回想していく形で物語が進んでいきます。
15歳で映画の世界に飛び込んだ富美子。
その後満洲に渡り、終戦後も中国に残って若き中国映画人の指導にあたった富美子。
様々な逆境の中で、確かな腕と誇りで自らの人生を切り拓いていく姿に感動。
富美子を演じたのは、日色ともゑさん。
今年77歳と思えない可愛らしさでした。
台詞もとっても自然でスッと耳に入って来て心地良い。
皆さん演技力が素晴らしく生の舞台を堪能して来ました。
舞台上が撮影所のようになっていて、両サイドに大道具やカメラや衣装をセット。
俳優さんたちがスタッフのように待機していたのが印象的でした。
『ミュージカル李香蘭』にも登場した「満映」。
陰でこんなに素晴らしい仕事をしていた日本人女性がいたことに驚き、誇りに思いました。
授業では戦後の日本と中国の関係は殆ど触れる事なく知らない事が沢山。
ドラマや映画や本で知ることの多い戦後の大陸。
今回この舞台でまた一つ勉強になりました。