『明日がある、かな』 10月29日(日) マチネ
東京オリンピックを控えた60年代前半のお話。
息子のアレルギーを心配して、夫の故郷である栃木に引っ越してきた阿久津一家。
息子のアレルギーは花粉が関係するのではとの診断がなされる。
まだ花粉症という言葉のない時代。
街に幹線道路が走り、街は富み栄えていく。
息子の症状は軽くなったけど、再びアレルギーに苦しむように。
息子と同じ症状を訴える人が増え、その原因が花粉以外に自動車が関係するのではと思うように。
自動車を売る仕事をしている阿久津。
やがて阿久津自身もアレルギーを発症。
高度成長期を経て変化していった人間の生活環境。
社会は目覚ましい発展をしていったけれど、その陰で辛い思いをした人も数知れず。
社会派コメディとまではいかないけれど、あちこちに笑いも散りばめられていて面白かったです。
何よりわかりやすかった。
俳優さん達も個性豊かで皆さん魅力的。
栃木弁もお見事
なんて、地元の人が聞いたらどう思うかわからないけれど
頻繁に出るくしゃみも芝居とは思えないリアルさ。
阿久津の妻役を演じられたのは斎藤とも子さん。
かつて学園ドラマなどで活躍されてたあの斎藤とも子さん。
当時と全く変わらず、知的で真面目なイメージがそのまま残っていて若々しかったです。
とっても素敵でした。
いつもチケット引き換えの15分位前に行くと1、2番なんだけど、昨日はすでに5人位並んでた
でもサイドだったけど前から3列目と前の方の席。
最初に引き換えた人が一番前って言ってたので、両サイドの前から順番にチケットを渡していったのかも
センター寄りの通路側だったので、視界が開けていてとっても観やすかったです。
カーテンコールの時、阿久津役の高橋洋介さんから「台風が接近中なので気をつけてお帰り下さい」との言葉を頂きました。
雨は強かったけど風がなかったので、びしょ濡れになることなく家に帰ることが出来てよかったです。
紀伊國屋ホール C列サイド