『面白南極料理人』 西村 淳
ウイルスさえも生存が許されない地の果て、南極ドーム基地。
そこは昭和基地から1000㎞かなた、標高3800m、平均気温-57℃、酸素も少なければ太陽も珍しい世界一過酷な場所。
そこで第38次越冬隊として8人の仲間たちと過ごした日々が描かれた南極日記。
昭和基地は知ってるけど、さらに内陸にドーム基地なるものがあることを初めて知りました。
各分野のエキスパートが集まっての共同生活。
著者は海上保安庁から参加の調理担当。
1年分の食材を準備するところから描かれてます。
1年分の食材は想像を絶する量であるだけでなくその食材の幅の広さにもビックリ。
カニ・キャビア・フォアグラなどの高級食材も豊富にあります。
隊員の誕生日など特別な日の食事は普通に食べたら一人数万円はしそうな豪華版。
食事の時だけお邪魔したいくらい・・・。
極寒の地ならではの工夫も様々。
-50℃の世界は知らないけれど、その世界に暮らしていると-30℃に上がると暖かいと感じるらしい。
私からしたらどっちもどっちといった感じだけど、20℃の差は大きいようです。
こんなところでも露天風呂に挑戦したり、屋外バーベキューをしたり・・・・・。
標高が高いため空気が薄くて肉体労働は本当に大変そう。
こんな厳しい自然の中で1年間も暮らすなんて心身ともに強くないと無理でしょうね。
この作品も2009年に映画化されてました。
そういえばあったような・・・・・。
絶対面白いと思うし興味深いので見てみたいな~。