『あれから』   矢口 敦子


高校生の千幸は、父親が電車内で痴漢をしそれを咎めた男性を線路に転落死させたと知らされる。


中学生の妹の夕美と父の汚名を晴らそうと独自に調査した千幸だったが、叶うことなく家族は崩壊してしまう。


10年後、看護師として働く千幸の前に過去を彷彿させる女性が現れ、真実が明らかになる。



幸せは一家に突然降りかかった災難ともいうべき不幸な出来事。


真実を求めて事件そして事故の起こった現場で調査を進める姉妹。


事件の真相が知りたくて一気に読んでいきました。


意外な方向へ進んでいくので結末も気になる。


面白く読めたけど、千幸の気持ちを思うとなんともやりきれない。


女性の証言で身に覚えのない場合でも痴漢扱いされてしまう怖さ。


こんなことで人生をダメにしてしまうなんて事が起こらない事を願うばかりです。