ランピー・シアター

                『神去なあなあ日常』   三浦 しをん

今年の8月に読んだ『神去なあなあ夜話』の前編ともいうべき本です。

『神去なあなあ日常』を読んでる途中でそれが続編であることがわかり、順序が逆になってしまったけれど3ヶ月待ってよっやく読むことが出来ました。


横浜の高校を卒業したばかりの勇気。

フリーターになるつもりでいたら、先生と親が勝手に就職先を決めてしまっていた。

三重県の林業の現場に放り込まれてしまった勇気。

林業の「り」の字も知らない都会育ちの勇気にとって、村での生活は驚きの連続。

最初は逃げ出すことばかり考えていたが少しずつ仕事も覚え、村の人たちや村での生活にも馴染んでいく。

勇気が村に行ってから約1年間の様子が描かれてます。



信仰心の強い村人たちの言動や風習は理解しがたいものが・・・・・・。

ただ厳しい自然の中で働き生活をしていく人たちにとっては昔から伝わる風習は大切な村のイベント。

村人たちの団結力には頭が下がります。

みんなで助け合って暮らす村での生活は楽しそうだけど、やっぱり窮屈かな・・・。

個性豊かな人たちが登場し、今まで知らなかった林業の世界が見えてきて興味深く読むことが出来ました。

『神去なあなあ夜話』の続きも非常に気になるところ。

『神去なあなあ日常』は映画化され、来年夏公開予定だそうです。