ランピー・シアター

                  『梅咲きぬ』    山本 一力

深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘・玉枝。

周囲の人々の温かく、時に厳しい目に守られながら、老舗女将として成長していく姿が描かれてます。

女将として地元の人たちからの信頼も厚く慕われてる三代目秀弥。

その娘である玉枝も幼い頃から母親譲りの器量で四代目として一目置かれるように。

母親から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気が描かれた人情味溢れる物語です。

大人顔負けの発想や観察力に感心したり、一人頑張る姿にホロリとしたり・・・・。

玉枝が6歳から42歳までが描かれてるけど、その後も気になるところです。

続編ってないのかな~?

この四代目秀弥は他の山本作品にもたびたび登場するとか。

まだ他の作品ではお目にかかったことはないと思うので、これから彼の作品を読む楽しみがさらに増えました。