ランピー・シアター

             『鳥取砂丘の青い風』    吉村 達也

てっきりミステリーだと思ったら「レイルロード小説」でした。

美人妻と小学生の2人の娘を持つ、ちょっとメタボなサラリーマン・鳥取五郎は充実した日々を送っていた・・・・つもりだった。

だが、夏休みに行った京都旅行で妻の不満が爆発。

帰宅後にはリストラ宣言にキレて会社をクビに!

翌朝起きると妻と子供たちの姿が消えていた。

激しく落ち込んだ五郎は東京駅から各駅停車の旅に出る。

その旅先で知り合ったキャバ嬢と天才少年もそれぞれ心に傷を抱えていた。

東京から京都を経由して鳥取までの道中の様子が描かれてます。

旅の終わりは鳥取砂丘。

馴染みのある路線だったので情景も目に浮かび一緒に旅をしている気分になれました。

列車の旅好きの私にピッタリの小説でした。

これもシリーズ化される予定だったけど、吉村達也さんは昨年5月にお亡くなりに・・・。

鳥取一家のその後も続編で書かれる予定だったのに、読めないのがとても残念です。


明日からGWの後半戦。

お出掛けのお供は今日借りてきた超長編小説の23巻です。