ランピー・シアター

            『地のはてから』 上・下   乃南 アサ


アイヌ語で「地のはて」と呼ばれた知床へ、開拓民として福島から移り住んだとわ一家。

大正初期、当時まだ2歳だったとわ。

厳しい自然の中で貧しいながらも懸命に生きるとわ。

過酷な運命に立ち向かいながらたくましく生きるとわ。

まだまだ自分の思うように生きることが出来なかった時代。

次々に襲い掛かる運命に立ち向かって必死に生きるとわの人生が描かれた小説です。

「おしん」の子供時代が頭をよぎりました。

とにかく生きるのに必死で、生きるためにひたすら体を動かして・・・。

とてもじゃないけど私には無理・・・・。

でもそうするしかなかったんですよね。

先日読んだ『あい』も最後は開拓民として北海道へ・・・。

なんだか続編を読んでるような気がしました。

とわの孫が主人公として描かれてる小説も出てるので近々読もうと思ってます。