ランピー・シアター

               『県庁おもてなし課』   有川浩

去年の5月に予約してやっと読む事が出来ました。

私の好きなタイプの内容だったので、とっても面白かったです。

高知県が舞台のこのお話。

主人公は県庁の観光部に新しく発足した「おもてなし課」の一番若い職員・掛水。

観光立県を目指して県の観光を盛り立てようというのだが、課の職員はよくも悪くも公務員。

あらゆる場面でお役所仕事から抜け出せない。

民間感覚とのズレに苛立つこともあるけれど、そこは観光特使に任命された県出身の作家・吉門とかつて県庁の職員だった清遠がズバズバと切り込んでくれるのがなんとも心地いい。

アルバイトとして新しく採用された多紀ちゃんも民間の目線でいろいろ意見してくれる。

観光PRに向けて奮闘する「おもてなし課」、掛水と多紀ちゃんの微笑ましい関係、吉門と清遠のつながりなど気になるポイントがいろいろあり最後まで一気に読んでしまいました。

高知県の土地勘があったら、よりリアルに感じることが出来てよかったかも。

思わず高知県の地図をチェックして観光ポイントを確認しちゃいました。

観光好きには観光気分も味わえた1冊でした。