『いつか響く足音』 柴田よしき
かつてはニュータウンと呼ばれた理想郷も今では古臭いだけの郊外の団地。
そこに暮らす人々の日常を描いた連作小説です。
登場人物たちは皆一様に心に闇を抱えている。
人間誰しも多かれ少なかれ闇はあっても、ここまで深い闇持ってる人は稀かもしれない。
しかし様々な過去があっての現在。
縁があって同じ団地に暮らすことになった人々が肩を寄せ合って暮らしていく姿がなんとも微笑ましかったです。
最初はあまりいい印象を持ってなかったけどいつの間にか居心地のいい空間になってた団地暮らし。
団地の人たちみんなを家族って思えるなんて素敵だなって思いました。
今のマンションではご近所付き合いは殆どありません。
同じフロアでも名前を知ってるのは2軒だけであとの7軒は知らない・・・・。
すごく気楽ではあるけど何かあった時は付き合いがないのはちょっと心細いかも。
他の階には数人知り合いはいるんですけどね・・・。