ランピー・シアター


                  彼女の時効    新津きよみ

12年前轢き逃げ事故で夫を亡くした久子は事故現場の近くで17年前轢き逃げ事故で亡くなった政子と出会う。

不思議な能力のある久子にだけ政子が見え、家に連れて帰り一緒に暮らすことに・・・。

なんだかちょっと苦手な分野かも・・・と思いながらもよみ進めていくと結構面白い。

新聞記者の矢野によって政子の娘・加奈子と久子も結びつき、事故の真相に迫っていく。

刑事訴訟法改正に伴い、殺人や強盗殺人など法定刑に死刑を含む罪については現行の時効は廃止。

しかし轢き逃げに関しては従来どおり公訴時効は5年のまま。

政子の登場により久子と加奈子が出会い、時効が成立した事件がまた動き出す。

テーマとしてはちょっと重いかな~と思ったけど、登場人物が殆ど女性で日常生活を中心に描かれているためとても読みやすかったです。

難しさもなく心温まるストーリーだったので、一気に読んでしまいました。