「一瞬でいい」 (上・下) 唯川 恵
軽井沢育ちの稀世と英次、東京から別荘へ避暑に来る未来子と創介。
同年齢の4人は小学生の頃から夏を一緒に過ごし、高校卒業記念に浅間山に登ることに。
その時英次が事故死。
みんな自分を責め、彼の死を背負って生きていくことに。
事故~高校卒業まで、30歳を目前にした頃、37~8歳の頃、そして50歳を迎える頃の4章からなる32年間にわたる恋愛長編小説です。
それぞれの家庭の事情もいろいろあり、不思議な巡り合わせで疎遠になってた3人がまた顔を合わせることに。
多感な時期に起こった悲劇がその後の人生を変えてしまった3人。
あの一瞬がなければ・・・・。
どんな人にも人生を変えてしまうかもしれない一瞬がある。
それが何時どんな形で現れるか・・・現れたか・・・。
今って大なり小なりいろんな一瞬の積み重ねであるんですよね。
エピローグ、別荘で一晩中語り合う稀世と未来子の会話に心が暖かくなりました。