また私はぷー子になっていた
しかしちょうどと言っていいのか母が倒れ入院してしまった
とりあえず仕事を探しながら雇用保険をもらいながら
看病に通っていたある日
「瑠璃子さん 瑠璃子さん」と呼ばれて振り返ると
私が辞めた会社と同じ業種の社長がいた
何回か会ったことはあったが面と向かって話すのは初めてだった
社長 「D会社辞めたんだって?」
私 「ええ 今求職中なんです」
社長 「よかったらうちにこないか?」
なんてラッキー
この会社は私の住んでいるところから歩いて通勤できる
そして今までと同じ給料をくれるという
しかも今までいたところと同じ業種だ
私はひょうんな事から次の就職先も決まったのだ
D会社にバレるのではないかと不安に思ったが
次の会社にD会社の社員 社長が来ることはゼロに近いと言うので
安心した
このくらいの時から私はいずれはユーマと結婚するんだろうなと
思えるようになってきた
結婚と考えるだけで拒否されていた気持ちがだんだんと
氷が溶けるように受け入れられるようになってきた
それでも不安はあった
結婚したらユーマも変わってしまうかもしれない
でもいつ会ってもユーマはいつも変わらない
友達だった頃とまったく変わらない人柄
娘も小さい頃からよく会っているのでまったくそれは問題ない
でも頭のどこかに別に結婚しなくてもこうやって
会いたいときに会う
そういうのも楽なんじゃないかという考えもあった
娘は多感期の中学生だし急ぐ必要もない
それに一番のネックはユーマの両親だ
きっと反対するに決まってるだろう・・・・・
ユーマの母親は私と付き合っていることを知っているが
どう思っているのだろうか聞いて見たかったが
怖くて聞けなかった