離婚してからずーっと勤めていた会社が芳しくなくなってきた

もともと零細企業で従業員は20人ほどだった

しかしだ・・・・

社長、私、シゲジ、ユーマの4人だけの会社になってしまった

この会社に入って仲良くなった二人とは

相変わらず一緒に飲みに行ったり旅行に行ったりもするようになった

何故か残ったのがその二人シゲジとユーマと私だったのだ


シゲジは私より10歳くらい年上

シゲジの口癖は二言目には

「家族のために・・・」だった

もう高校生くらいになる娘と息子がいた

奥さんは美容院を経営していたのだが

夜は居酒屋でパートに出ていた

たぶん美容院を経営する事は奥さんの夢だったのだろう

そして繁盛していない美容室だったようだ

そのシゲジのお母さんが癌で入院した

奥さんは見舞いにも行かなかったようだ

詳しい事はわからないが突然離婚したのだ

そしてシゲジはお母さんの付き添いもするために

お母さんが住んでいる千葉に一人で越した

もう子供たちも大きい

ところがビックリした事に子供たちは母親でなく父親をとったのだ

さすがシゲジ虹

わたしゃこの時ばかりは感心したよ

シゲジが今まで話してくれたことは嘘じゃなかったってわかったし

同じ離婚でもこういうパターンがあるっていうのを目の当たりにしたしね

でも千葉から会社に通うのは大変だという事で転職してしまった


ユーマは私より7歳年下

永すぎた春が原因だったのか4年付き合った彼女と別れてしまった


そして会社には社長、私、ユーマが残った

社長はやる気を無くした様に見えた

嫌な仕事は全部私達に押し付けているようにみえた

誰かと約束をしていても必ず私かユーマのどちらかが行かされた


「ちょっと人と会う用事ができたから・・・」


いつも馬鹿みたく同じ理由だったしある日早く用事が済んで

事務所に帰ってきたら社長と鉢合わせにになり気まずい思いをした事もあった

会社の成長なんて望めそうもない

そろそろ転職を考えなくちゃ・・・・

ユーマと二人で考え始めた


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ラム(娘)は小学3年までは学校が終わってから学童保育があったが

4年から学校が終わるとまっすぐ自宅に帰っていた


ある冬の日

帰ってみたら家の中が真っ暗なままで一人ポツンとテレビを見ていた

ドキっとした

こりゃあまりにも淋しげすぎだ

と感じた私はラムが帰ってくる時間にタイマーで

エアコンが付く様に設置し 真っ暗な部屋に帰ってくることが無いように

熱帯魚を飼った

そして犬と猫も飼った

ラムはそれはそれは大喜びだった











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