告白後の帰り道  (ハリー編) | Sweet Sweet Love Story(恋愛小説&ときメモGS夢小説&詩)

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詩や恋愛小説とか書いてます。ときメモGSシリーズの夢小説・・・特にハリーこと針谷幸之進くんを中心に書いてます。
いくつになっても恋愛続行☆毎日ワクワク過ごすために☆

告白ハッピーエンド編 無事終了いたしまして(笑)

すっかり燃え尽きてしまいましたぁ(^^)なんて 

さて 今回はあの告白イベントの後の祝賀会なんかをのほほんと書いてみようかな?と・・・

ま、その前にちょっと犬も食わない夫婦げんかでも すみません 甘甘で(^^;)

いや~もう 本当にバカップルです!


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この顔好きです(佐藤健くんに似てると思う・・・)
ONEPIECEをめざして(ときメモGS2他夢小説版)-ハリー振り向き




「よ、おまたせ!」

「あれ?ハリー?バンドのメンバーはいいの?」

市民祭りのアマチュアバンドのイベントが終わり

私やかおちゃん、瑛くん、志波くんはイベントホールの関係者入口にいた。

「あぁ、あいつらが今日はその・・・ オマエといてやれって・・・。」

口ごもり赤くなるハリー。

「え?」

や、やだなぁ。て、照れるじゃないか・・・。

「へぇー!よかったね、ようこちゃん!さすが井上くんだね、気が利くなぁ!」

かおちゃんが瑛くんたちの顔を見る。

「は?あーどーせ、オレは気が利かないですよ!」

瑛くんのすねた目!

クスクス!

「じゃ、オレたちはこれで・・・。」

「ま、待って!志波くん!」

気をつかったのか、私とハリー二人きりを残して行こうとする志波くんを引きとめる。

「あ?」

「い、いや、ほら、せっかくだからさ、みんなで祝賀会でもしようよ!」

だ、だって・・・・。

本当は二人きりにされちゃうと・・・・。

て、照れちゃうし。

やっと想いが通じ合ったはずなんだけど、

いざ二人となると・・・。

まだ慣れていないし・・・。

「そ、そうだよな!やっぱ みんなでやろうぜ!」

ハリーも声を合わす。

『チラッ』

ハリーの顔をそっと見る。

やっぱり照れてるみたいで・・・。

目を合わせてくれない。

「はは~ん、おまえたち二人きりになるとどうしていいかわからないんだろ?」

瑛くんのその怪しげな目。

からかってやろう感たっぷりやんか!

「て、瑛くん!」

「さ、佐伯!」

私とハリーは同時に叫ぶ。

「・・・図星だな ククッ!」

志波くんが笑う。

「まー、まー、とりあえず、みんなでハリーのステージおめでとう会しよー」

かおちゃんがうまく場をおさめる。

「どっか店行くか?・・・しかし 今日は市民祭りだからなぁ どこも混んでるな。」

志波くんが言う。

「あ・・・っと。おれ、ちょっとじいちゃんに電話してみる。」

瑛くんが電話を取り出し、珊瑚礁へと連絡した。

しばらくして

「OK!」

「「「「え?」」」」

みんながいっせいに瑛くんを見る。

「じいちゃんが、珊瑚礁に来てもいいってさ!

どうせ、どこ行ったって混んでるし、今日はじいちゃんも店を早めに閉めて

友達と祭りを楽しむって言ってたんだ。」

「そうなんだぁ!よかったぁ~!珊瑚礁賛成~~!」

私が言うとかおちゃんもうなづいた。

「よし、決まりだな!行こうぜ!」

瑛くんの掛け声にみんな歩き出す。


前を歩く三人の後ろを

ハリーと私は並んで歩いていた。

・・・。

な、なんて言っていいのかわからずに

ついつい無口になる。

『ギュ!』

ふいにハリーが私の手を握った。

「え?」

「手・・・・つないどけよ。 ほら、人混みだしさ・・・。」

「うん。」

照れくさそうに目線を合わせずに言うハリー。

や、やだなぁ。

ドキドキするじゃんかぁ。

あんな大きなステージで私に告白したくせにぃ。

ふふ。

でもそんなハリーだから・・・好きなんだけどね。

そういえば いつもこんな風に手をつないで歩いてたっけ。

学校の帰りも

遊園地の帰りも

バイトの帰りも

何度もハリーのこの温かな手を握り締めたことがある。

私たち そん時からずっと

気持ちは一つの方向を向いていたのにね。

ごめんね。ハリー。

意地はったり

逃げ出したりして。

「ん?な、なんだよ?」

ふいにハリーが私を見る。

「え?な、何も言ってないよ。」

え?ココロの声 聞こえたの?

不思議。

ハリーと私はもしかしてテレパシーもつながってるのかな?

ふふ。

ハリーの握り締める手を少しだけ強く握る。

「・・・オ、オマエ ご、誤解してっとこまっから言っとくけど・・・。」

「え?」

「オレと西本はなんでもねーからな!」

「あ・・・。」

そうだったね、西本さんとハリーのこと・・・。

「あいつのさ、いとこが今回のイベントの舞台設置を色々やっててさ、

それで色々相談に乗ってもらっただけであって・・・。

オレはべつになんとも思ってねーんだからな。」

「ふうん。」

「ふ、ふうんってオマエ・・・。」

「その割に 一緒に休みの日もでかけたりとか

ウイニングバーガー食べてたとか 色々聞いたんですけど!」

ちょっと意地悪言ってみる!

「あ?あれはだな、あいつのそのいとことの待ち合わせだったし

二人きりってわけじゃなかったんだぞ!」

「はいはい。」

「な、なんだよ?信じねーのかよ?」

ハリーがその大きな目で拗ねたようににらむ。

ふふ。

こうやって見るとハリー可愛いな。

「わかったわかった。」

「な、なんだ!そ、その言い方!

だいたいオマエだって!花屋といちゃいちゃしすぎなんだよ!」

「ま、真咲先輩のことは関係ないよぉ!」

「とか言って、下駄箱の前で抱き合ってたのは誰だよ?」

「だ、抱き合ってたわけじゃなくて!

だいたいあれはハリーが「どっかいっちまえ!」なんてひどいこと言うから・・・。」

「は?そんなこと言われたくらいで抱き合うのかよ?」

「だから 抱き合ってたわけじゃなくて!

ま、真咲先輩が急に・・・その・・・。」

「ふうん。 そりゃ確かに花屋の方がオレなんかよりもずっと大人だもんな!」

「べ、べつにそんなこと関係ないじゃん!」

「あーやっぱ オマエは花屋の方がよかったんじゃねーのか?」

「ひ、ひどい ハリーってば! ハリーだって私より西本さんの方がよかったんじゃないの?」


「あーあ、またやってるよ?」

前を歩くかおちゃんがつぶやく。

「ほっとけ!あいつらにはあれがお似合いだ!」

「ククッ!本当、進歩ねーな やつら」

「「本当に!!」」

前の三人が私とハリーのやりとりを笑う。


「うるせー!もう黙れ!オマエ」

「な、何よ、ハリーこそ!」

「だ、だまらねーと・・・。」

ハリーが急に立ち止まる。

前を歩く三人が角を曲がっていく。

「な、なによ?」

ハリーが握っていた手を引っ張った。

『チュ!』

「・・・ごめん。言いすぎた。オレにはオマエしかいねーんだから。信じてろ。」

「・・・うん。」

真っ暗になった海沿いの道。

空にはまあるい月がぽっかり浮かんでた。


「さ、祝賀会 行くぞ!」

「うん!」

ハリーが私の手を引いて走り出した。



<告白後の帰り道  (ハリー編) 完>