男同士の内緒話 海で番外編(ハリー&瑛編) | Sweet Sweet Love Story(恋愛小説&ときメモGS夢小説&詩)

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詩や恋愛小説とか書いてます。ときメモGSシリーズの夢小説・・・特にハリーこと針谷幸之進くんを中心に書いてます。
いくつになっても恋愛続行☆毎日ワクワク過ごすために☆

海編ラストの番外編です。

ハリーと瑛のこころのうちをこっそりと・・・。

今回も そんなにネタバレないはずですが・・・。 ハリーと瑛の喋り方をまんま書いたつもりですが

ぜひボイスはあの二人で脳内変換してみて下さい(^^)

では どうぞ。



ONEPIECEをめざして(ときメモGS2他夢小説版) ONEPIECEをめざして(ときメモGS2他夢小説版)-瑛 朝の出会い


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真夏の太陽がだんだんと西へ傾き始める。

夕暮れの海は少しだけ波音を上げる。


「じゃあ、着替えたらあっちで待ってるからな。」

瑛くんに言われ、私とかおちゃんは更衣室へと向かった。


「どーせ、女子の着替えは時間かかるんだよな。

な、佐伯 アイス食おうぜ。」

ハリーはアイスケースからかき氷のバーを選んでいる。

「は?子どもみたいに。」

「なんだよ。 いらえねーのかよ?」

「いる。」

ハリーと瑛くんのやりとり。

きっと小学生の男の子みたいに見えるんだろうな。


「あー やっぱ夏はアイスバーだよなー。」

ハリーは満足げにバーアイスをかじりながら海沿いのコンクリートの上に腰掛けた。

「あぁ。やっぱうまいな。」

「だろ?だから食えって言ったんだよ。」

ハリーが瑛くんにニコリVサインをした。

夕日が二人の影を少し伸ばしている。

「今日も、終わりだな。」

瑛くんがぽつりといった。

「夕日がまんまるだ。 ・・・あいつの顔みたいだ」

ハリーが独り言。

「・・・な、針谷。」

「あ?」

「おまえってさ、あいつ・・・小波の事が好きなんだろう?」

「はー?」

ハリーはかじっていたアイスを落としそうになった。

「な、 何 急に言い出すんだよ。ばか!」

「ふうん。」

「なんだよ。」

「いや。分かりやすいと思って。」

「は?」

「別に。」

「な、なんだよ。それ!オレは別にあいつのことなんて・・・。」

「あ、小波が ナンバされてる!」

「えー!ま、マジかよ?何処?」

「ウソ。」

「佐伯ー!てめー!」

「まーまー。針谷と小波 お似合いだぞ。」

「は?」

「・・・そろそろちゃんと捕まえとけよ。」

「・・・。分かってるよ。」

「ん?」

「オレだって 分かってるんだけど、なんかまだどうしていいかわかんないんだ。」

「針谷・・・。」

「オレ、あいつの前だと素直に歌えるんだ。緊張もせず、いつもの調子で。

凄く、不思議なんだけど、あいつといるとなんか力が沸いてくるっていうのか・・・。」

「わかる気もする。」

「佐伯?」

「おれも・・・そういうやつがいる。」

「はは。どうせようこといっつもくっついてるやつの事だろ?」

赤くなる瑛の顔。

「図星!おまえだって分かりやすいぜ、佐伯。」

「うるさい。」

「・・・ま、でもよ。オレはまだ、もう少しこのままでいる。」

「ん?」

「まだ、オレの中で自信がきっちり持ててないんだ。あいつのことはすっげ~大切だけど・・・。

そんな大切なやつをぜって~守ってやる・・いや守れるってだけの確証がまだ見つからない。」

「針谷・・・。」

「だから、もう少し、オレはオレを磨いて、オレの歌をもっと広めて

オレの歌で自信が持てるようになったら、そしたら、そんときはあいつを・・迎えに行く。そう決めてんだ。」

「・・・ふ。同じだ。」

「佐伯?」

「おれも今はまだ、答えが見つかりそうにないんだ。今は店の事と学校の事がいっぱいで

だけどあいつを悲しませることはしたくないから、だからもう少し目標が固まったら・・・な。」

ハリーと瑛くんは目を合わせて笑った。

「俺たち。」

「似てるかもな。」



「お待たせ~ ハリー!」

私は濡れた髪をそっとタオルで拭きながら 夕日をバックに座り込んでるハリーを呼ぶ。

「なに、瑛くんとハリーったら 絵になるじゃない。二人で夕日バックにいい顔して。」

「は?」

ハリーが少し照れくさそうに笑う。

「なんかいいこと話してたんじゃないの? 遠くから見たらいい顔してたよ。」

「べつにー!な~んでもね~よ。」

「あ!ズルい!隠し事だ!」

「うっせ~! それよりアイス食え オマエ!」

「何で アイスよ?」

「バカ、夏はやっぱりアイスバーを食うに決まってんだ!」

「え~?」

「いいから、さっさと買ってこい!」

「もう ハリーったら!」

私達のやりとりを微笑ましそうに瑛くんが見つめる。

「お待たせ、瑛。」

「ああ。」

「な~に?なんか嬉しそうだよ?」

「べつに。」

「なによ。瑛ってば。 あ!照れてる?」

「うるさい!かお、おまえもアイス買ってこい!うまいぞ、アイスバー!」

「なによ。それ!」


四人の笑い声が夕日の海に響いてく。


ハリーと瑛くんのナイショ話。 それはいつかくる二人の告白まで秘密の話。




<男同士の内緒話 海で番外編(ハリー&瑛編) 完>