April 3, 2008

サンフランシスコ観光2日目は、ちょっと早起きして7時半頃にはホテルを出る。
朝食用のパンとカフェオレを購入して、ケーブルカーの乗り場へ。
ターミナルで車両の向きを変えるのは人力だ。
写っているのは3本の路線のうちのパウエル・ハイド線。
僕が乗ったのは同じところから発車するパウエル・メイソン線。

ちょっとコワイ運転手。

坂を登り切ると、車両前方の窓に海が見えてくる。
終点でケーブルカーを降りると、フィッシャーマンズワーフ・ピア33に向かう。
そこで予約していたチケットを手に入れると、列に並んでフェリーに乗り込む。
そう、行き先はThe Rock、アルカトラズ(Alcatraz)島だ。
アルカトラズへのツアーはとても人気で、一週間前に予約が埋まることもあると聞いていたので、
今回の旅行では無理かと思っていたんだけど、オフ・シーズンのためか、
前日の夕方にネットで予約できたときはうれしかった。

まず買ってきた朝食で腹ごしらえしてから後部デッキに出る。
Coit Tower、Transamerica Pyramidを始めとする、サンフランシスコのビル群がきれいに見える。

9時半発のフェリーは、15分足らずでアルカトラズ島に到着。

埠頭に降りてパーク・レンジャーの簡単な説明を聞いたら、
さっそくCell House(刑務所)に向かって坂を登り始める。

ここの西洋カモメのコロニーは、カリフォルニア北部沿岸地帯では最大。
奥に見えているのは埠頭にある監視塔。

いよいよ入り口だ。
中に入って、オーディオ・ツアー用の音声再生機を借り受ける。
日本語のものがあるのはうれしい。

左手の赤い看板の下からツアー開始。
音声の指示に従って、説明を聞きながら刑務所内を巡っていく。

これは隔離室あるいは矯正室と呼ばれたD棟の内部。
独房の内部はすでに以前の記事で紹介したね。
下段手前のドア付きの部屋は、内部に明かりを付けず、特別な懲罰用に使用されたらしい。

このD棟に入れられたことのある主だった囚人達。
一番左が有名なアル・カポネ。
彼は梅毒で精神を侵され、何年かを病院の隔離病棟で過ごした。

囚人に保証されたのは、衣服、食事、寝起きの場所、そして医療のみで、
その他のものはすべて特典とみなされた。
このせまいRecreation Yard(運動場)に出ることも、
当然ながら全ての囚人に許されたわけではなかった。

閉鎖後に火災で焼けてしまった、刑務所長の邸宅跡。

この日は本当に天気もよく、
サンフランシスコの町並みや、Golden Gate Bridgeがハッキリ見えた。
夜のツアーなら夜景がきれいかも。

これが本来の刑務所入り口。
この前の広場にある灯台の影が映ってる。

有名な1962年の3人の囚人の脱走に関する展示。
頭だけの人形で看守を欺き、房の奥に見えるスプーンで拡大した排気口から作業用通路に抜けた。
彼らはレインコートで作った浮き具を用い海を泳ぎ切ろうとしたようだが、
その後行方不明で、溺死したというのが通説になっている。
これも含めて企てられた脱走は全部で14、成功したものは無いとされる。

これは食堂ホール。
天井近くについているボンベには、非常用の催涙ガスが入っていたが、
実際に使われることはなかった。
警戒は厳重だったが、この刑務所の食事は良かったらしい。

ギフトショップでは、たまたま本の著者によるサイン会が催されていて、
僕も本を購入、サインをもらった。
この人、なんと元囚人だ。
他にいくつかのおみやげを購入、ここに写っているカップもここで買ったもの。

思ったより島の観光は楽しくて、午前中で切り上げるつもりが、
帰りのフェリーは13時過ぎになってしまった。
3時間以上もここで過ごしたことになる。
おかげで、この後の日程が苦しくなったけど・・・

また来る機会はおそらくないだろうから・・・まぁいいか。


今回はここまで。
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